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NTTデータ、サステナビリティと収益性の両輪で経営管理を支援する「C-Turtle ForeSus」を提供

 株式会社NTTデータは21日、株式会社アバントと共同開発したサステナビリティ経営管理基盤に、製品別原価積上計算機能、ダッシュボード上で製品別の温室効果ガス排出量(以下、CFP)と製品別粗利などを同時に表示する2軸表示機能を追加し、「C-Turtle ForeSus」として提供開始した。

 C-Turtle ForeSusは、CFPを中心としたサステナビリティ関連指標と、製品別の収益情報を同一システムで管理できるソリューション。各企業の喫緊の課題であるCFP可視化だけでなく、企業収益に影響を与える指標を同時に確認できるため、施策による収益性への影響を確認しながら経営戦略の立案・実行・検証が可能になる。

 新機能となる製品別原価積上計算は、品目単位量当たりの原価と業務コア情報を乗算し、積み上げることで、製品別原価をCFPと同様に積上計算する。既に別システムで計算された製品別の収益性情報がある場合は、その情報をインポート可能。通貨を設定することで、レート換算機能も利用できる。

 同じく新機能のダッシュボード機能は、データをExcel一括出力することに加え、CFPや製品別原価の構成要素にドリルダウンできる。計算結果を目的に応じて柔軟に可視化するダッシュボードを作成でき、例えばCFPと製品別粗利を同時に表示することで、サステナビリティ×収益性の2軸分析を実現する。

製品別の収益性×CFP可視化ダッシュボードイメージ

 このほか既存機能では、製品あたりの構成材料を表現する部品表、拠点あたりの電力使用量、最終製品の販売実績など、業務の核となる情報を年月×組織×品目の軸で管理できる、業務コア情報の管理機能、業務コア情報と品目単位量あたりの温室効果ガス排出量(排出原単位)を乗算し、積み上げることでCFPを算出するCFP積上計算などを提供する。

 C-Turtle ForeSusは、EPM/BIソリューション「Board」のテンプレート機能として提供され、必要な業務データを用意することで簡易に利用を開始できる。また、個社業務を踏まえたCFP算出ロジックの考慮や社、内システムとのデータ連携など、個別のカスタマイズも可能。

 また、ソリューションの導入に先立っては、プロジェクト構想策定や業務領域の定義、CFP算出ルールの整備、業務コア情報・排出原単位・損益原単位の事前整理が必要となるが、NTTデータは包括的なグリーンコンサルティングサービスを提供しており、導入を見据えた各タスクの推進、支援も行える。

 NTTデータでは、今回のソリューションを含むGHG可視化を得意とするC-Turtleや、ServiceNowを用いたESG経営を促進するDX施策サービスを提供しており、C-Turtle ForeSusの提供を含む温室効果ガス関連ビジネスで、2025年度末までに20件以上の受注を目指すとしている。