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SBIビジネス・ソリューションズの請求書管理クラウド「請求QUICK」、請求書の受取機能を実装

請求書発行・請求書受取・電子保存を同一システムでシームレスに利用可能に

 SBIビジネス・ソリューションズ株式会社は14日、クラウド型請求書管理システム「請求QUICK」に、請求書の受取機能を実装したと発表した。1月に発表されていた機能強化を予定通り実施したもので、同機能の実装によっても、無料から利用できる料金体系に変更はない。

 請求QUICKは、Webブラウザから利用できるクラウド型請求書発行システム。請求書をWeb上で作成・承認・発行できるほか、全国の金融機関と連携することで、入金消し込みの手間を軽減可能という。また会計ソフトとの連携により、請求書発行にかかる社内の業務フローを明確にでき、請求書の発行から消し込み、会計処理までの作業を効率化している。

 今回は同サービスにおいて、請求書の受取機能を実装し、インボイス制度対応のための3つの機能「請求書発行」「請求書受取」「電子保存」を1つのシステムでシームレスに利用可能になった。

 電子請求書を専用メールアドレスまたはアップロード専用URLで受け取れば、請求書をかんたんに請求QUICK上に登録でき、改正電子帳簿保存法に対応した状態で電子保存を行える。また、紙で受け取った請求書をスキャンしてアップロードすると、同様に登録とスキャナ保存ができ、書類の授受方法や書類種別ごとに改正電子帳簿保存法の保存要件を確認可能としている。

 さらに、受け取った請求書はワンクリックでAI-OCRが読み取り、自動で項目を反映する仕組みを備えているので、支払依頼書をスピーディに作成でき、さまざまな請求書の受取業務を効率化するとした。

 なお、請求書受取側のインボイス制度対応として、受け取った請求書に記載された登録番号をAI-OCRで読み取り、取引先マスタ情報と照合のうえ、国税庁のシステムとWeb-API連携で突合し、真正性を自動判定できる機能や、改正電子帳簿保存法にのっとった電子保存要件を自動判定する機能なども搭載している。

 このほか支払業務では、多段階承認ワークフローの設定、承認済みの支払依頼書からFBデータ(全銀協規定フォーマット)の作成も行えるので、業務の効率化とともにガバナンスの向上も見込めるとのこと。

 今後は、支払依頼書の情報を仕訳データとして出力する機能や、受け取った請求書のデータと出金データを突合して消し込む候補を自動で呼び出す自動出金消込機能も、順次実装する予定だ。

 料金体系に変更はなく、請求書自動読取が月50枚まで、請求書発行が月50通まで無料。請求書自動読取の月51枚以降は1枚あたり50円、請求書発行の月51枚以降は1枚あたり30円が加算される。またオンライン銀行明細取得は、月30回までが無料、31回目以降は30回ごとに300円が加算される。

 ただし今回は、継続利用企業向けに「AI-OCR読取無制限キャンペーン」の開催が発表された。9月14日から2024年3月31日までを対象期間として、受取機能の従量課金部分である、月51枚目以降のAI-OCR利用料を、読取枚数の制限なくすべて無料で利用できるとのこと。