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PFU、AI-OCR「DynaEye 11」のLite版とSaaS組み込み可能な新ライセンスを販売

 株式会社PFUは5日、高精度な文字認識を実現するAI-OCRソフトウェア「DynaEye 11」の新ライセンスとして、中小規模の事業者や小規模の自治体向けに低価格で導入できる「Lite版ライセンス」と、SaaSベンダー向けにAI-OCRを自社サービスに組み込み可能な「SaaS組み込み向けライセンス」を販売開始すると発表した。

 Lite版ライセンスは、「手軽にAI-OCRを始めたい」といった中小規模事業者や小規模自治体の顧客からの声に対応し、利用枚数に上限を設けることで、これまで以上に低価格で導入できる製品。従来製品の全機能はそのまま利用でき、利用上限枚数は年間6000枚、1カ月あたりの利用枚数の目安500枚と、中小規模事業者や小規模の自治体などに十分な利用枚数となっている。

 利用枚数が年間6000枚を超える顧客には、利用枚数を無制限にできる「アップグレードライセンス」を用意する。Lite版ライセンスは、フリーピッチの日本語まで高精度に認識可能な「DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR」、主に活字や1文字枠付きの手書き文字のOCRが主な用途でフリーピッチの日本語OCRまでは不要な顧客向けの「DynaEye 11 Entry Lite」の2種類を用意し、業務用途に応じて選択できる。

 製品の価格(税別)は、DynaEye 11 Entry Lite AI-OCRの初期ライセンス費用が100万8000円、継続ライセンス費用が年額16万8000円。DynaEye 11 Entry Liteの初期ライセンス費用が50万4000円、継続ライセンス費用が年額8万4000円。

 また、SaaSベンダーからの「自社サービスの付加価値向上のためAI-OCRを使いたい」「安全かつレスポンスの早いAI-OCRを使いたい」といった要望にも対応するため、SaaS組み込み向けライセンスを提供する。サービス内に組み込めるため、高精度かつセキュアな環境でレスポンスも速いAI-OCR機能を実装できる。

 さらに、事務集中センターやデータセンターで、大量のAI-OCRをサーバーで処理しているBPOや金融系の顧客、さらに同業種向けにシステム開発しているSIer向けに、サーバー用途向けAI-OCR商品のライセンス体系を見直し、より利用しやすい価格で提供する。従来はCPUのコア数に応じた「2コア1ライセンス」というコア数ライセンスでの提供となっていたが、CPUコア数の多いハイスペックなサーバーを導入する顧客の状況を鑑みて、「1サーバー1ライセンス」というサーバー単位でのライセンス体系に変更した。