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PFUがAI-OCRソフト「DynaEye 11」を強化 2種類のOCRエンジンを利用して確認作業に要する時間を短縮

 株式会社PFUは16日、AI-OCRソフトウェア「DynaEye 11」を機能強化すると発表した。2種類のOCRエンジンの認識結果を突合し、確認が必要な項目のみをピックアップする新機能を提供する。

 DynaEye 11は、データエントリーの効率化や窓口業務における本人確認などの用途で利用される、業務用のOCRソフトウェア製品。

 今回の機能強化では、OCR製品の課題だった、認識結果の確認作業の負荷を軽減するため、2つの異なるOCRエンジン(従来型OCRとAI-OCR)の認識結果を突合し、確認が必要な項目のみをピックアップすることで、確認時間の短縮を図る「ベリファイOCR」機能を新たに提供する。「活字」「固定ピッチ手書き」および「フリーピッチ手書き(英数字)」の各帳票が対象で、突合結果が不一致の項目のみ確認および修正を行うことにより、確認作業にかかる手間や時間の削減を実現するとした。

 PFUによれば、帳票内の入力対象項目数が100項目の場合、従来のOCRでも手入力時と比較してデータ入力業務の時間を約61%短縮できたが、ベリファイOCRの利用時は、手入力時と比較すると約79%もの時間短縮になったという。

 また突合結果が一致(=確認不要)となるも誤っている確率は、活字・手書き帳票それぞれ、人による目視確認時における誤判断と同程度(活字帳票:0.02%、手書き帳票:0.32%)の高精度を実現しているとのことだ。

 なお新機能は、フリーピッチ手書き文字などにも対応した「DynaEye 11 Entry AI-OCR」で利用でき、同製品の価格は201万6000円(税別)。既存ユーザーに対しては、新機能を利用するためのレベルアップを無償で提供する。

 一方、活字のOCR用途などに利用されてきた「DynaEye 11 Entry」を利用している場合は、DynaEye 11 Entry AI-OCRに切り替える必要があり、今回、新たに販売開始する「DynaEye 11 Entry AI-OCR 追加ライセンス」によってアップグレードが可能になる。この追加ライセンスの価格は、117万6000円(税別)。