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日立、業務のデジタル変革をワンストップで支援するサービス群・基盤を「製造業向けDXクラウドソリューション」として体系化
2023年9月5日 08:00
株式会社日立製作所（以下、日立）は4日、製造業の幅広い業務のデジタル変革をワンストップで支援する各種サービス群およびクラウド基盤を「製造業向けDXクラウドソリューション」として新たに体系化し、9月に提供を開始したと発表した。
製造業向けDXクラウドソリューションは、日立が顧客の課題解決を通して蓄積してきた知見・ノウハウ、デジタル技術を生かした多種多様なサービスを、運用の効率性と堅ろうなセキュリティを両立する「ComiComiCloud」（従量課金型プライベートクラウドサービス、コミコミクラウド）を基盤に提供する。これにより、設計プロセス、計画系業務、ワークスタイルの変革を実現し、業務の高度化・効率化に貢献する。
メニューのうち、エンジニアリングチェーンのためのDX推進支援サービスは、モノづくりのECMとSCMをシームレスに連携させ、製造現場の品質情報とメンテナンス情報を設計にフィードバックするプロセスを確立することにより、設計段階での不良を抑止し、製品の品質や作業効率を向上させる。
3D CAD 上であらかじめ登録しておいた設計ルールに違反していないかをチェックする気付き支援CADシステムや、ノウハウや過去データを関連付けて表示することで資料を探す時間などを削減するとともに、作業品質を平準化する業務ナビゲーションシステム、設計・製造からの不良や問題点などの品質情報をデータベースに格納し、それをAIが解析・学習することで、キーワードや情報の関連性が不明な場合でも、解決のための関連情報を検知・把握する文書活用促進ソリューションなどを提供する。
サプライチェーンのためのDX推進支援サービスは、SCMの起点となる計画策定にAIや高速MRP（Material Requirements Planning：資材所要量計画）エンジンを活用することで、複雑な制約条件やKPIを考慮した最適な計画の立案やスピーディーな生産計画の立案に貢献し、計画系業務変革を実現する。
計画業務における制約条件やKPIをAIにセットアップした上で、供給計画や商品情報など、計画に必要なデータを入力することで、膨大な組み合わせの中から素早く最適な計画を自動で立案する計画系業務最適化サービスや、日立が独自開発した高速MRPエンジンを活用して、スピーディーな生産計画の立案と変更を支援するSCPLAN（サプライチェーンプランニングサービス）を提供する。
部門横断業務のためのDX推進支援サービスは、コーポレート部門および事業部門の業務標準化とAIによる問題解決力の強化により、全社一体となるワークスタイル変革を実現する。
さまざまな業務を実施する中で、決められた手順でノウハウを共有しながら業務負荷を軽減する業務ナビゲーションシステムや、業務の途中で疑問が生じた場合に、実行している業務名やキーワードを検索することで、関連性の高い過去の業務データや事例をAIが“観点マップ”として可視化し、情報を提示する文書活用促進ソリューションを提供する。
また、「ComiComiCloud」（従量課金型プライベートクラウドサービス）として、顧客の指定場所に日立資産のハードウェアを設置し、ソリューションのサービス提供基盤となる顧客占有のプライベートクラウド環境を構築するとともに、運用・保守を日立が実施する。
