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日立、従量課金型プライベートクラウドサービス「ComiComiCloud」でハイブリッドクラウド運用サービスを提供

 株式会社日立製作所(以下、日立)は1日、従量課金型プライベートクラウドサービス「ComiComiCloud」のマネージドサービスを拡充し、「ComiComiCloud/ハイブリッドクラウド運用サービス」を9月に提供開始すると発表した。

 ComiComiCloudは、2013年から日立が提供している、移行・運用・保守を行うマネージドサービス付きの従量課金型プライベートクラウドサービス。これまでに、建築用製品、飲料、医薬品などの各種製造業や自治体などの顧客向けに提供実績がある。

 顧客の指定場所に日立資産のハードウェアを設置し、完全クローズドな顧客占有のプライベートクラウド環境を構築するため、安定した性能と堅ろうなセキュリティを確保できる。SoR(System of Record)の観点で、業務システム、基幹システムなどの従来システムや、業務遂行のために正確性・安定性が求められるシステムなど、オンプレミスからの移行(クラウドマイグレーション)先に適したサービスとなっている。

 基本料金が不要な従量課金制のシンプルな料金体系で、標準サービスのみでインフラの維持・運用に必要な機能を満たす。また、顧客のニーズに応じて、スポットサービスやオプションなど、サービスメニューのカスタマイズにも対応する。

「ComiComiCloud/ハイブリッドクラウド運用サービス」の概要

 ComiComiCloud/ハイブリッドクラウド運用サービスは、これまで提供してきたComiComiCloudのマネージドサービスを、従来利用または新規導入するオンプレミスやAmazon Web Service(AWS)またはMicrosoft Azure(Azure)のパブリッククラウドに拡充し、日立がお顧客のハイブリッドクラウド運用を支援する。

 具体的には、ComiComiCloudの統合監視基盤をオンプレミスとパブリッククラウドにも適用するとともに、ComiComiCloudで提供してきたマネージドサービス全体をパブリッククラウドにも適用する。

 各種ITインフラを横断的に一元管理するため、煩雑な運用管理業務の負荷低減に貢献。運用状況全体の見える化により、ITインフラの全体最適、さらにトータル運用コストの最適化を実現する。顧客ごとに、日立の熟練技術者を運用担当者として設定するため、ITインフラについての相談対応、円滑なサービス提供やサービスレベルの向上に寄与する。

 サービスの価格は個別見積もり。日立は、ComiComiCloudをDX推進基盤として、業務の高度化・効率化に寄与するさまざまなITソリューションとともに、OT、プロダクトを組み合わせたトータルシームレスソリューションで、顧客の事業価値向上に貢献していくとしている。