ニュース

Kore.ai、対話型AIノーコードプラットフォーム「XO Platform」の最新版を提供開始

 Kore.ai Japan合同会社(以下、Kore.ai)は20日、対話型AIプラットフォームの最新版「Kore.ai Experience Optimization(XO) Platform 10.0」を提供開始した。

 Kore.ai XO Platformは、ノーコードでバーチャルアシスタントを構築・運用できる対話型AIプラットフォーム。最新版のXO Platform 10.0では、周辺システムやアプリケーションとの連携を容易にするとともに、バーチャルアシスタントリリース後の継続的な改善施策を実施しやすくした。

 最新リリースでは、OpenAIのGPT-3などの大規模言語モデル(LLM)や、他のジェネレーティブAI(生成系AI)技術を有効にし、バーチャルアシスタントの設計、開発、管理を大幅に簡素化できる。最先端のゼロショットモデルや少数ショットモデルを採用し、LLMやジェネレーティブAIを活用することで、初期の学習データを不要にしている。会話設計、学習データ作成、テストデータ作成、感情による応答の書き換えを支援するこれらの技術により、バーチャルアシスタントを作成するための労力を最小限に抑えられるとしている。

 また、最新リリースでは、100以上のエンタープライズアプリケーションとの統合をあらかじめ用意。さらに、自動化の機会をプロアクティブに発見し、トレーニングの問題を効率的に特定できる、新しい対話インサイトダッシュボードを提供する。会話とインサイトをより適切に関連付けるため、会話のやり取りと連動したフィードバックモジュールも追加した。これらの機能により、プロセスを自動化し、顧客エンゲージメントを向上させることを容易にする。

 加えて、これまでは個別に実装する必要があった、問い合わせ体験の満足度を定量化するサーベイを自動的に生成し、結果や評価の事由を可視化する仕組みを提供する。このインスタントフィードバック機能により、顧客満足度(CSAT)、ネットプロモータースコア(NPS)、グッドボタン・バッドボタンなどの組み込みテンプレートを使用して、自動的にサーベイを実装できるようになる。タスクの最後や会話の途中など、任意のタイミングで調査を開始でき、組み込みのフィードバック分析モジュールを活用することで、顧客満足度の全体的なスコアと傾向を把握できる。

 分析ダッシュボード機能については、会話の洞察レポートを強化。インタラクティブなビジュアルマップを使い、何百万もの発話からトレーニングの問題を効率的に特定できるようになった。自然言語理解を活用し、発話の意味に基づいて整理し、インテントにマップする。偽陽性、偽陰性などのAIによる誤判定を迅速に確認して、既存のインテントをトレーニングするか、新しいインテントを作成するなどの判断が可能になる。

 また、機能追加された「フローヘルスフレームワーク」は、特定のインテントに対してカバレッジとパフォーマンス分析をし、カバーされていないパスを確認して新しいテストを開発するのに役立つ。全体的な自然言語理解(NLU)とフローの健全性を確認し、改善のための必要な変更作業を提案する。

 このほか、サードパーティのNLUとシームレスに統合できる外部NLUの選択機能や、バーチャルアシスタントを高速に開発できる「Kore.ai ゼロショット・マシンラーニングモデル」、過去の会話記録を活用してバーチャルアシスタントを高速に開発できる機能などを追加した。