ニュース

レノボ、AIワークロードに対応したデータ管理ソリューションを発表

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社(以下、レノボ)は7日、AIワークロードに対応したデータ管理ソリューション「ThinkSystem DG Enterprise Storage Arrays」と「ThinkSystem DM3010H Enterprise Storage Arrays」を発表した。

 新製品は、企業が容易にAIワークロードを実行し、自社データから価値を引き出せるように設計されている。

 ThinkSystem DG Enterprise Storage Arraysは、クアッドレベルセル(QLC)アーキテクチャを特徴とし、HDDアレイよりも最大6倍の高速パフォーマンスと最大50%のコスト削減を実現した、オールフラッシュアレイ(AFA)の新製品。特に、リードインテンシブタイプのエンタープライズAIワークロードと、大規模なデータセットワークロードに対応できるように設計されており、データ収集を高速化して、インサイトを得るまでの時間を短縮する。

 ThinkSystem DM3010H Enterprise Storage Arrayは、中小規模企業(SMB)に適した、次世代ハイブリッドの一元化されたストレージソリューション。ファイルサービス、仮想化、バックアップとアーカイブ、およびその他のI/Oアプリケーションを含む、幅広いワークロードにスケーラビリティと柔軟性を提供する。

 また、統合された新しい「Microsoft Azure Stack向けThinkAgile SXM」の2つのソリューションも発表。一元化されたハイブリッドクラウドソリューションが可能になり、データ管理がシームレスに行える。

 「ThinkAgile SXM4600」サーバーと「ThinkAgile SXM6600」サーバーは、Microsoft Azure Stack Hubのための統合システムとして、Azure HybridおよびMultiクラウドエコシステムの価値実現までの時間を、簡素化および加速化するように設計されたエンジニアードシステム。トランザクションのデータベースパフォーマンスを最大183%向上させ、Microsoftアプリケーションを最大3対1に集約する。

 レノボの「ThinkAgile SXM」ソリューションは、フルスタックのライフサイクル管理で、ネイティブのAzure統合を念頭に設計されており、パブリッククラウドとプライベートクラウドにまたがってアプリケーションを展開する。

 Lenovo Unified Complete Softwareスイートを活用した、新しいDGおよびDMストレージソリューションには、ランサムウェアおよびデータ保護機能が組み込まれている。これにより、ビジネスデータをそのライフサイクル全体で保護するとともに、データ侵害とデータ損失に関連するリスクを低減し、コストを抑制できる。統合された管理ソフトウェアには、組み込み型のランサムウェア保護、マルチテナントキー管理、ランサムウェアによるファイル拡張子の変更を無効にすることで、ランサムウェアによるファイルの変更を防ぐ機能が含まれる。

 また、効率性の向上と電力および冷却要件の低減に向けて設計された新製品、DGストレージソリューションは、ハイブリッドアレイと比較して最大25%の電力節約を実現し、ワークロードの集約を可能にして、ラックスペースとデータセンターの設置面積を縮小し、顧客の環境およびサステナビリティ目標の達成をサポートするとしている。