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トレードワルツ、貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」をセゾン情報システムズの「HULFT Square」と連携

 株式会社トレードワルツは26日、貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」のAPI利用拡大に向け、株式会社セゾン情報システムズが提供するクラウド型データ連携プラットフォーム「HULFT Square」を用いた実証試験を行い、TradeWaltzユーザーが自社システムとTradeWaltz間のAPI連携にかかる手間や時間を、効率化・短縮できることを明らかにしたと発表した。

 TradeWaltzは、ブロックチェーン技術を活用することにより、貿易に関わるプレーヤーの間で一気通貫の情報共有ができる貿易情報連携プラットフォーム。

 HULFT Squareは、DX実現に必要な「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する、日本発のiPaaS(クラウド型データ連携プラットフォーム)。オンプレミス・クラウド・SaaSなどの環境に分散して管理されているさまざまなデータを、業務システム間、業種、国・地域をまたいでデータ連携できる。

 実証実験では、HULFT Squareに実装したTradeWaltz-API連携のモジュールを使用。TradeWaltzユーザーの船積み書類データをCSV形式で出力し、指定のBoxフォルダに格納。HULFT SquareがCSVデータをBoxフォルダから自動取得し、CSVデータをTradeWaltzが読み取れるJSON形式データに自動変換する。さらに、HULFT SquareがTradeWaltz-APIを自動実行し、該当データをTradeWaltzに自動登録する。

 実証の結果、データ変換・登録などは問題なく実行できており、チューニングで処理時間を飛躍的に高められるめどがついているという。また、取り扱う書類データも今後、セゾン情報システムズ側で注文書(Purchase Order)や信用状(Letter of Credit)など、標準書類を増やしていく。

 実運用では、Boxフォルダではなく社内のシステムフォルダやファイルサーバーを使ったり、各社書類で記載されている特殊項目を追加でマッピング設定する必要はあると考えられるが、今回構築したクラウド上の連携モジュールで、設定変更をするだけのノンコードベースで連携が図れるため、サーバー構築・コーディング・テストといった手間が省け、連携にかかる工数・時間は6割以上改善すると想定されるとしている。

 今後、トレードワルツとセゾン情報システムズは、HULFT SquareをTradeWaltz連携ツールの一つとして提供することで、貿易電子化を協働して進めていくとしている。