ニュース

NEC、沖縄本島と石垣島、宮古島と久米島を結ぶ光海底ケーブルを建設

海底ケーブルの陸揚げの様子

 日本電気株式会社(以下、NEC)は13日、2022年2月から建設を進めてきた、沖縄本島と石垣島、宮古島と久米島を結ぶ光海底ケーブルの建設を完了し、沖縄セルラー電話株式会社に引き渡したと発表した。

 同ケーブルは総延長距離約720kmで、最新の光波長多重伝送方式を採用することにより、60Tbps以上の設計容量を実現する。これにより、沖縄の離島エリアにおける生活や産業などさまざまな場面での、5Gの普及に伴うデータ通信需要の拡大に対応するとしている。

 NECは、2019年に沖縄セルラーと、沖縄と鹿児島を結ぶ光海底ケーブルの供給契約を締結、建設を完了しており、今回の案件はそれに次ぐケーブルとなる。

 NECは、過去50年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けるトップベンダーとして、地球10周分のべ40万kmを超える敷設実績があり、グローバルに事業を展開している。また、海底ケーブルや海底中継器、陸上に設置する伝送端局装置などの製造、海洋調査とルート設計、据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供している。また、海底ケーブルはNEC子会社の株式会社OCCで、海底中継器はNECプラットフォームズ株式会社で製造している。