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NEC、ミクロネシア連邦・キリバス・ナウルを結ぶ光海底ケーブルの供給契約を締結

 日本電気株式会社(以下、NEC)は6日、ミクロネシア連邦の海底ケーブル運営会社FSM Telecommunications Cable Corporation(FSMTCC)、キリバス共和国の国営通信会社Bwebweriki Net Limited(BNL)、ナウル共和国の国営通信会社Nauru Fibre Cable Corporation(NFCC)と、光海底ケーブル敷設プロジェクト「East Micronesia Cable System(EMCS)」のシステム供給契約を締結したと発表した。

 EMCSは、総延長距離約2250kmの光海底ケーブルで、太平洋島嶼国のミクロネシア連邦、キリバス、ナウルの3カ国4島を接続し、キリバス、ナウルおよびミクロネシア連邦をつなぐ初の光海底ケーブルとなる。ケーブルは、キリバスのタラワ島から、ナウル島、ミクロネシア連邦のコスラエ島を経由してポンペイ島へと敷設される。これにより、各国で暮らす人々に、高速、高品質、高信頼かつ安全なインターネット通信環境を提供し、同地域のデジタル化と経済発展に寄与する。

光海底ケーブルEMCSルート図

 プロジェクトは、日本・米国・豪州の各政府が連携支援する「東部ミクロネシア海底ケーブル事業」に基づき、3カ国の資金提供のもとで実施される。

 NECは、過去50年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けるトップベンダーで、地球10周分のべ40万kmを超える敷設実績があり、グローバルに事業を展開していると説明。海底ケーブルや海底中継器、陸上に設置する伝送端局装置などの製造、海洋調査とルート設計、据え付け・敷設工事、訓練から引き渡し試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供している。また、海底ケーブルはNEC子会社の株式会社OCCで、海底中継器はNECプラットフォームズ株式会社で製造している。