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フォーティネット、シングルベンダーSASEソリューション「FortiSASE」を機能拡張

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間3月7日、フォーティネットのシングルベンダーSASEソリューション「FortiSASE」について、機能拡張を発表した。これにより、プライベートアプリケーション、SaaS、インターネットでのさらに柔軟な展開と、デジタルリソース向けの新たなセキュアアクセス機能の利用が可能になるとしている。

 FortiSASEは、ユーザーがどこにいても一貫したセキュリティを提供することを目的に設計されたソリューション。セキュアWebゲートウェイ(SWG)、ユニバーサルゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)、次世代デュアルモードCASB、Firewall-as-a-Service(FWaaS)などクラウドで提供されるセキュリティと、ネットワーキング(セキュアSD-WAN)を統合。単一のOS(FortiOS)、FortiGuard AI活用セキュリティサービス、統合されたFortiClientエージェントを使用して効率性を高め、あらゆる場所で一貫したセキュリティを提供する。

 今回の機能拡張では、FortiGateセキュアエッジ統合拡張を機能。既存のFortiGateセキュアエッジ統合には、フォーティネットのセキュアSD-WANの顧客が、オンプレミス(FortiGate)でもクラウド(FortiSASE)でもセキュリティ操作を実行できるという利点がある。新しい拡張機能では、きめ細かい制御と柔軟性をさらに強化し、チームはオンプレミスまたはクラウドでセキュリティ操作を実行するタイミングを選択して、ユーザーエクスペリエンスを最適化できる。この拡張機能は、ハイブリッドワークを導入している組織にとって有益で、ユーザーの所在地を問わず一貫したセキュリティを確保できる。

 また、セキュアアクセスの拡張機能では、インターネットユーザー、プライベートでホストされるアプリケーション、およびSaaSアプリケーションのアクセスを保護する、FortiSASEの3つの主要ユースケース「セキュアインターネットアクセス」「セキュアプライベートアクセス」「セキュアSaaSアクセス」を強化した。

 セキュアインターネットアクセスでは、パフォーマンス、インフラストラクチャの拡張性、および専用パブリックIPサポートを改善した。ジオロケーションベースのエクスペリエンスも向上し、ユーザーの所在地に基づいてカスタムサービスにアクセスできる。

 セキュアプライベートアクセスでは、セキュアSD-WANのハブ接続を拡張し、さらに大規模なグローバルハイブリッドネットワークに対応できるようになった。オンプレミスはシームレスに統合され、リモートユーザーは企業アプリケーションに安全にアクセスできる。

 セキュアSaaSアクセスでは、クラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)のアプリケーションの対象範囲が拡大した。また、SaaSアプリケーションの動作をより緻密に制御し、テナントのアクセス制御を制限できる。