ニュース

フォーティネット、クラウド拠点拡大や新アプライアンスなどユニバーサルSASEを拡充

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間10月25日、ユニバーサルSASEを強化し、あらゆる場所で保護するFortiOSにより、今日のハイブリッドワークを強力に支援すると発表した。

 フォーティネットでは、同社のユニバーサルSASEは、従来のシングルベンダーSASEのメリットだけでなく、一貫したポリシーと制御をオンプレミスとクラウドで提供すると説明。シームレスな統合をすべての機能と導入環境で実現することで、今日のハイブリッドな働き方を強力にサポートしつつ、IT予算の削減も可能にするとしている。

 FortiOSは、双方向ファイアウォール、SD-WAN、セキュアWebゲートウェイ、暗号化/復号、CASB、DLP、ZTNAなどのSASEスタック全体を実行する。また、アプライアンスとFortiSASEクラウドのどちらでも柔軟に動作し、一貫性あるネットワーキング、セキュリティ、ポリシー管理をあらゆるエッジに提供する。IPS、DNSフィルタリング、URLフィルタリング、アンチマルウェア、サンドボックスなどの、FortiGuard AI活用セキュリティサービスを利用することで、機能がさらに強化される。

 今回、このポートフォリオの以下3つの主要分野で、SASEスタックを拡張した。これにより、真のユニバーサルSASE実現に向けた、フォーティネットの支援体制がさらに強化されたとしている。

 FortiSASEについては、クラウド拠点をワールドワイドに拡大。FortiSASEは、各リージョンのFortiSASEクラウド拠点を通じて、FortiGateアプライアンスと同様のSASEスタックを提供しており、最高の操作性とサービス可用性の向上を実現するため、FortiSASEクラウド拠点を世界100カ所以上に拡大した。

 また、キャンパスや支社(拠点)にSASEをフルスタックで展開できるよう、新しいSASEアプライアンスであるFortiGate 120Gを発表した。フォーティネットの特許取得済みSP5(Security Processor 5)カスタムASICを搭載するこのアプライアンスは、SASEスタックの多くの要素を高速化し、例えば、業界平均の6倍である3GbpsのSSLインスペクションを可能にすることで、暗号化されたトラフィックのスケーラブルな可視化を実現する。

 さらに、柔軟な利用オプションであるFortiFlexを、ユニバーサルSASEソリューションでも利用できるようにした。オンプレミス、またはFortiSASEのクラウドベースのサービスのいずれを利用する場合も、フルスタックのSASEをFortiFlexで利用できる。

 FortiFlexでは、クラウド、ハイブリッドクラウド、オンプレミスのいずれの環境でも、利用ベースでライセンスを利用できるため、IT部門は、適宜サービスを縮小したり一時停止したりすることで、導入環境を常に柔軟かつ適正な規模にできる。これにより、新しいセキュリティソリューションの過度な調達サイクルが削減され、新しいサービスの導入やプロビジョニングが簡素化され、予算を有効活用し、ROIを最大化できるとしている。