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FRONTEO、製造・建設現場での危険予知活動を支援するAIソリューション「KIBIT WordSonar for AccidentView」

約40万件の労働災害事例を取り込み、高度な危険予測をAIが再現

 株式会社FRONTEOは14日、製造・建設業界の現場における危険予知活動(以下、KY活動)を支援するソリューション「KIBIT WordSonar for AccidentView」を開発したと発表した。2022年に発表した同名製品の機能を拡充したもので、9月下旬から提供を開始する予定。

 KIBIT WordSonar for AccidentViewは、日々のKY活動の効率化・高度化を実現するソリューション。過去の事故事例をAIが学び、熟練者の暗黙知と同等の判断を再現することで、多様な状況下において考えられる危険の予測と、それに対する適切な対策を提示してくれるという。

 事故事例は、厚生労働省が公表している「労働災害事例」のデータをもとに、約40万件を取り込んでいるため、自社の事故事例が少ない場合でも、搭載されたデータベースからその日の作業と関連性の高いリスク、対策を抽出・提示する。また、自社事例の追加も随時行え、日々更新される情報や現場に応じた対策を効率的に蓄積する仕組みも備えた。

 さらに、キーワード検索では抽出できない事故事例の抽出が可能な点も特長。FRONTEOのWordSonar製品に搭載されているAIは、テキストの意味をベクトル化して解析するため、同一単語に縛られることなく、類似したキーワードをグループ化・可視化できる。このため、作業内容や現場の状況に関連性の高い事例を抽出し、適切な注意喚起と対策を提示できるとのこと。

 現場では、スマートフォンやタブレット等のWebブラウザで、提示された情報を確認可能。レーダーチャートで事故傾向を可視化する機能を備え、想定外のリスクを発見するなど多角的な視点で解析ができ、KY活動のマンネリ化の防止にも寄与するとしている。