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セイコーソリューションズ、10GbE対応PTPグランドマスタークロック「Time Server Pro. TS-2922」を販売

Time Server Pro. TS-2922

 セイコーソリューションズ株式会社は8日、モバイル通信事業者向け10ギガビットイーサネット(GbE)対応PTPグランドマスタークロック「Time Server Pro. TS-2922」を開発し、9月から販売すると発表した。

 セイコーソリューションズでは、5G基地局は4G以上に多様な要求を満たす必要があり、日本の主要キャリアも含めて国際的にO-RAN(Open Radio Access Network)アーキテクチャの採用が進められていると説明。O-RANではインターフェイスの標準化に伴い、マルチベンダー接続が可能となり、モバイルオペレーターは基地局の場所や状況に合わせて適切な機器を選択してネットワークを構築でき、そのため10GbEインターフェイスを装備した機器が採用されるケースが多くなることが予測されるとしている。

 また、基地局間の連携をするためには高精度な時刻同期が必要で、5Gモバイルネットワークの構築においてグランドマスターには、絶対時刻からの誤差±40ナノ秒以内の精度を維持してPRTC-B国際標準に準拠することが求められる。

 セイコーソリューションズでは、テレコムやIoTなどの広域配備型の高精度時刻同期システム導入に適したグランドマスターとして「TS-2910シリーズ」を展開している。新たに販売するTS-2922は、PRTC-Bに準拠するTS-2910シリーズの基本的仕様を踏襲した上で10GbE通信をサポートし、2022年4月に発表したPTPグランドマスタークロック「TS-2924」と併せて、屋内外のさまざまな環境に設置することで、O-RANを使用する基地局において柔軟な5Gモバイルネットワークを構成できるとしている。

 TS-2922は、6月14日~16日に千葉・幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2023」に出展する。また、同イベント内で行われる「Best of Show Award」において、TS-2922はネットワークインフラ(キャリア/ISP)部門でファイナリストにノミネートされている。