ニュース

NTT-AT、大規模言語モデルを活用したい企業に向けた「LLMカスタマイズサービス」を提供

“企業固有の知識”を適切に組み込んだ業務支援システムの構築を支援

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は5月31日、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(Large Language Models:LLM)を活用し、業務革新や新規事業の実現を目指す企業に向けて、適切なシステム構築や運用を支援する「LLMカスタマイズサービス」を提供開始すると発表した。

 現在、ChatGPTなどのLLMの活用により、人間が行ってきた複雑な業務の代替や、新たな事業創出などに取り組む企業は増えているものの、企業・業務固有の知識を考慮しなければ適切な対応が取れないケースが多々存在しており、LLMのカスタマイズに必要な自然言語処理技術者の不足などから、実際の業務・サービスでの活用に至っていないケースは少なくないという。

 今回発表された「LLMカスタマイズサービス」は、こうした、事業でのLLM活用を検討しながらも、専門技術者の不足などにより実現に至っていない企業を支援するためのもの。NTT-ATでは40年以上にわたり、NTT研究所の日本語処理技術の開発・展開を担うとともに、BERT以降、さまざまなLLMやその応用技術開発を行ってきた実績を持つとのことで、同社では、蓄積してきた自然言語処理やLLMの専門知識を有するLLMスペシャリストを中心に「LLMチーム」を立ち上げ、同チームによって企業のLLM活用を支援する。

 具体的には、目的・利用シーンに応じた、最新LLMの適用コンサルティングを行うほか、企業固有の情報についての自然なチャット応対や業務文書作成支援、自然言語分析など、日々の業務を遂行するのに必要となる“企業固有の知識”を適切に組み込んだ業務支援システムの構築を行えるとした。さらに、構築したシステムを業務にて運用しつつ、各業務によりフィットした最適化を継続的に実施するとしている。