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NTT-AT、生成AIを用いた企業内文書の検索・生成システムを短期間で提供するパッケージを開発
実業務での実績がある業界向けパッケージ
2024年11月21日 11:00
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は20日、生成AIを利用して、文書の検索・生成に効果的な機能を提供する業界別のソリューションパッケージ「ナレッジ×Aiアシスタント(仮称)」を開発したと発表した。近日中に販売を開始する予定。
ナレッジ×Aiアシスタントは、業務効率化を支援するLLM(大規模言語モデル)サービスの基本機能や、業界ごとの標準的な機能を持つ文書の検索・生成システムを、短期間で提供するパッケージ。NTT-ATがLLM・生成AI関連事業を通じて獲得した経験やノウハウにもとづいて、LLMを活用した文書検索・生成に効果的な機能を開発し、提供するという。
具体的には、利用者認証やセキュアなデータ保持といった基盤機能と、企業ごとのさまざまな業務を支援するアプリケーション機能から構成され、各企業のシステム要件や機能ニーズに応じて、必要な機能を組み合わせたシステムを提供する。また、製品に含まれないアプリケーション機能についても、要望に応じて開発・提供できるとのこと。
LLMについては、組織固有情報のデータ加工・データ品質担保、さらに適切な回答を得るためのプロンプトエンジニアリングなどの作業に専門家が参画し、企業で期待される結果が得られやすいLLMソリューションを提供するとした。
なお、実業務での導入実績がある機能をラインアップしており、発売時には、葛飾区で利用実績がある自治体向け機能と、コールセンター向け機能を用意する。例えば、自治体向け機能としては、過去の事業施策の課題検討、議会議事録の抽出、起案文書の作成・添削などを、コールセンター向け機能としては、マニュアルの検索、FAQの作成、応対報告レポートの作成などを提供するとのことだ。
このほかセキュリティ面についても、企業の要望に添って、データの保持やLLMとの入出力、通信経路の安全性を確保したソリューションを提供するとしている。