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IIJ、「IIJ PC展開支援ソリューション」で「Windows Autopilot」を活用したゼロタッチキッティングメニューを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は17日、クライアントPCの調達から展開、運用業務までを支援する「IIJ PC展開支援ソリューション」において、マイクロソフトの「Windows Autopilot」を活用した新たなPCキッティングメニューを提供開始した。

 IIJ PC展開支援ソリューションは、PCの調達、キッティング、社内ネットワークへの参加、アプリケーションのインストール、現地設置までの一連の導入作業をワンストップで行うサービス。2022年11月から提供を開始し、近年のIT人材不足などを背景に高い需要があり、すでに100件以上の引き合いがあるという。

 IIJでは、現状のキッティング作業は、1台ずつ手動で行うか、PCのマスターイメージを作成して各PCにコピーするキッティング方式(クローニング)が主流だが、多くの企業でデジタル化が進み、SaaSなどクラウドサービスの利用が増えるにつれて、利用デバイスや業務利用アプリケーションの多様化により、PCのキッティング作業は煩雑化していると説明。こうした状況を受け、IIJ PC展開支援ソリューションのラインアップに、初期セットアップを自動化できる「Windows Autopilot」を活用したゼロタッチキッティングメニューを新たに追加したとしている。

 Windows Autopilotは、Windowsデバイスの初期セットアップをクラウド経由で自動的に実施するツール。あらかじめユーザーのプロファイル情報とハードウェア情報をクラウド上に設定しておくと、新しいPCをネットワークに接続した際に必要な設定やアプリケーションのインストールなどが自動で実施されるため、従来の手動やクローニングによるキッティングが不要になり、ユーザーがログイン後すぐに利用を開始できる。

 一方、Windows Autopilotを利用するには、特定のMicrosoft 365ライセンスが必要になるのに加え、ユーザーアカウントがAzure ADで管理されていることや、デバイス(PC)がエンドポイント管理サービスのMicrosoft Intuneで管理されていることなど前提条件がさまざまあり、導入効果を最大化するための環境を構築するには相応のナレッジやノウハウが必要となる。

 IIJ PC展開支援ソリューションでは、Microsoft 365のライセンス提供からAzure ADの構築支援、Microsoft Intuneでのデバイス管理運用のスタートアップ支援まで行い、Windows Autopilotを利用したゼロタッチキッティングの環境構築をワンストップで提供するとともに、さらに導入後のWindows Autopilot 運用までサポートする。

 Microsoft Intuneでのデバイス管理については、2022年9月に提供開始した「IIJ EMM活用支援ソリューション for Microsoft」を組み合わせ、Microsoft Intuneにおける煩雑な構成プロファイルの設定やポリシーの最適化など、運用を支援する。

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