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IIJのPC展開支援ソリューション、PCの機種やOSを問わない自動キッティングを可能にする新方式に対応

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は26日、クライアントPCの調達から展開、運用業務までを支援する「IIJ PC展開支援ソリューション」において、新たに「マスターレスキッティング」オプションとして追加すると発表した。

 IIJ PC展開支援ソリューションは、PCの調達から、キッティング、社内ネットワークへの参加(ドメイン参加)、アプリケーションのインストール・設定、現地設置までの一連の導入作業をワンストップで行うサービス。

 同ソリューションでは、クライアントPCの初期セットアップやアプリケーションのインストールなど、利用者がすぐに使える状態にするキッティング作業をオプションで提供しているが、もっとも一般的な、PCのマスターイメージを作成して各PCにコピーする「クローニング方式」では、マスター化できない企業固有のアプリのインストールや設定は手作業で行う必要があるほか、PCの機種ごとに、OS更新のたびにマスターイメージを作る必要があるなど、運用負荷や管理コストが高いという課題があったという。

 一方で、あらかじめデバイス情報と利用者のプロファイル情報をクラウド上に登録しておくと、利用者が新しいPCをネットワークに接続するだけで必要な設定やアプリケーションのインストールが実施される、いわゆるゼロタッチキッティングの「Autopilot方式」もありますが、Microsoft Intune環境の構築やポリシー定義が必要になり、導入効果を最大化するためには相応のナレッジやノウハウが必要になっているとのこと。

 今回発表されたマスターレスキッティングは、こうした課題に対応するもので、キッティング作業が自動化でき、運用が容易な点が特徴。OSやアプリケーションのインストールや設定の手順を「シナリオ化」しておくと、対象のPCに順次自動で実行してくれる。

 また、シナリオはPCの種類やWindows OSのバージョンを問わず共通化が可能なため、PCのメーカー・機種を問わず適用可能なほか、従来は手作業が必要だった、企業個別の業務アプリケーションのインストール・設定やドメイン参加も、RPA技術を用いて自動化できることから、情報システム部門の業務負荷および運用コストを低減するとした。
 なお、同ソリューションにおけるPCの導入業務は、IIJのグループ会社であるネットチャート株式会社が担当する。