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NTT-AT、消費電力を低減した高指向性小型マイクロフォンの新モデル「FR-1100」を販売開始

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は10日、高指向性小型マイクロフォン「FR-1100」を同日より販売開始したと発表した。周辺雑音があり聞こえにくい環境の窓口などにおいても、ノイズキャンセル機能によって顧客との会話をクリアに集音できるという。価格は5万8300円(税込)。

 FR-1100は、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所で研究・開発され、NTTテクノクロスが提供しているインテリジェントマイクライブラリをベースに、NTT-ATが商品化した卓上設置型マイクロフォンの最新機種。2者の会話を話者の方向に分離し、周囲の雑音をカットしたうえで、クリアなステレオ音声として出力できる。

 また指向性を変更することで、利用シーンに応じた集音を行え、集音した音源は、USBケーブルまたはアナログケーブル(ステレオミニプラグコード)により、外部機器への転送が可能。給電はUSBケーブルを通じて行う。

 なおFR-1100は、2018年11月から販売されている「FR-1000」の後継モデルとなり、ハードウェア構成の変更によって低消費電力化を実現した点が特長。これにより、ノートPCやタブレット端末、スマートフォンなどの携帯端末とUSB接続して電源供給を受ける場合でも、端末側のバッテリー消費が抑えられる。

 さらにファームウェア更新により、左右チャネルの音声分離精度の向上や、多方向からの音声回り込みの防止を実現。音声の歪み低減による音質の向上、リアルタイム処理の向上も行われた。

FR-1100