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NTT-AT、集音性能が向上した高指向性小型マイクロフォンの新モデル「FR-1100」

FR-1100

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は7日、高指向性小型マイクロフォン「FR-1000」の後継機種として、新モデル「FR-1100」を開発したと発表した。FR-1100の販売開始は2023年2月からの予定で、FR-1000は在庫がなくなり次第販売終了となる。

 従来モデルのFR-1000は、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所で研究開発され、NTTテクノクロスが提供中のインテリジェントマイクライブラリをベースに、NTT-ATが商品化した卓上設置型の小型マイク。集音した音源は、USBケーブルまたはアナログケーブル(ステレオミニプラグコード)により、外部機器(録音システム・パソコン・タブレット等)への転送が可能となっている。また、USBケーブルを通じた給電にも対応可能だ。

 今回発表されたFR-1100はその後継機で、ハードウェア構成を変更することにより、低消費電力化を実現した。これにより、USB接続で電源供給を受ける場合でも、端末側のバッテリー消費がより抑えられるとのことで、iPad pro(第1世代)を使用した場合、FR-1000に比べて使用可能時間が10時間程度長くなるとしている。

 また、周辺雑音の除去機能、および2方向を分離して集音可能なインテリジェントマイク技術が改善され、音質や音声分離精度が向上した集音が可能になった。

 価格は5万8300円(税込)で、2023年2月の販売開始を予定する。

 なおNTT-ATでは今後、FR-1100を使った対面応対の録音から、録音した音声を認識したうえでテキスト化し、これらの情報を利用者のビジネスに活用する分析に取り組むとのことだ。