ニュース

ウイングアーク1stとNTTデータ・ビズインテグラルが協業、Peppol対応で両社製品を連携

 ウイングアーク1st株式会社と株式会社NTTデータ・ビズインテグラルは23日、ウイングアーク1stの電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」と、NTTデータ・ビズインテグラルの大企業向けERPパッケージ「Biz∫」の間で、デジタルインボイスのグローバルな標準仕様である「Peppol(ペポル)」をベースとする、日本のデジタルインボイス標準仕様(JP PINT)に対応した連携を開始すると発表した。

 今回の連携では、ウイングアーク1stがPeppolサービスプロバイダーとして提供するサービスにより、Peppolデータの配信・受取を、「Biz∫」は配信に必要となる請求データの生成を、それぞれ担当する。

 配信(請求)企業側では、「Biz∫」で作成された請求データを「invoiceAgent」に連携し、Peppolネットワーク経由で受取先に配信を行えるようになる。一方、受取(被請求)企業側では、受信したPeppolデータ(xmlフォーマット)が請求書フォーマットに変換され、請求データの照会が可能になるとした。さらに、Peppol ID管理、ステータス管理、請求書のデータ保管も行えるとのこと。

 こうした一連の機能を利用することにより、配信(請求)企業側は、印刷・発送業務の負担が軽減され、取引サイクルの短縮を実現可能。受取(被請求)企業側では、適格請求書の振り分けが不要となるほか、登録事業者番号の自動照会および適格請求書記載項目の有無の自動判定、明細金額と合計金額の一致チェック等によって、適格請求書の照合にかかる業務負担を軽減できるとしている。

 なお今後は、受領した請求データを業務システムへ取り込むことによる伝票入力の工数削減など、さらなる利便性の向上に向け、継続して配信方法ならびに受取方法の拡充を検討するとのことだ。

Peppol配信・受取:連携図