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NTTデータ、社員モニターの健康データを活用して商品・サービスを検証できる「共創実証ラボ」を開設

 株式会社NTTデータは9日、健康データを活用した商品・サービスなどを検討する企業が、実データを活用してサービス構想などを検証できる場の提供を目的とした、「Health Data Bank共創実証ラボ」を3月1日に開設したと発表した。

 Health Data Bank共創実証ラボは、クラウド型健康管理ソリューション「Health Data Bank」に蓄積した、NTTデータの社員モニター約600人を対象とした、入社後の経年健診結果や、Fitbitから得られる歩数、睡眠などのデータを、ラボ利用企業の検証内容に応じたデータ形式に加工して提供する。企業は、社員モニターの実データを用いて商品・サービスなどの検証を行い、改善や新サービス開発に役立てられる。

 また、社員モニターが、ラボ利用企業の商品・サービスなどを実際に使用した上で、ラボ利用企業が用意したアンケートなどに回答する。

 さらに、NTTデータのデータサイエンティストがデータ分析などを支援する。業界動向に精通している各インダストリ部門と、医療・健康を専門とするヘルスケア部門が連携して、ブレークスルーアイデアの創発や具現化を支援する。

 ラボ利用企業にとっては、これまで机上検証にとどまっていた商品・サービスなどについて、社員モニターのさまざまな健康データやアンケート回答結果などを活用しながら、マーケティング調査やリアリティーをもった検証などを実施できる。また、ラボを利用する他企業とのサービス連携について、企業間で合意することを前提に、検証することも可能となる。

「Health Data Bank共創実証ラボ」の全体像

 ラボの開設に先駆けて、3月から4月末にかけて、三井不動産株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社明治、株式会社ダイエーなどの複数企業が参加するオープニングイベントを開催する。健康データを活用した商品・サービスなどを検討するさまざまな業界の企業や、NTTデータの社内プロジェクトが、社員モニターの健康データを活用して、マーケティング調査や商品・サービスなどの検証に取り組む。

 NTTデータは今後、モニター対象を社外にも拡大してモニター人数を増やし、取り扱える実データを増やすことで、ラボにおける検証精度を向上させていくと説明。さらに、自社の顧客などを対象に商品・サービスなどを検証する企業に対して、ラボのシステム環境そのものを提供することも計画するとしている。