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パナソニックの長時間労働抑止システム「Chronowis」、シンクライアント環境に対応

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は2日、長時間労働抑止システム「Chronowis」をアップデートし、シンクライアント環境に対応したと発表した。

 Chronowisは、PCの利用を制御することによって従業員の残業時間に制限をかけ、社員の心身の健康を維持するサービス。PC利用時間の記録、時間外利用時のポップアップ表示や強制シャットダウン、残業時間が月間の上限値に達する前の事前通知などの機能で労働時間を可視化し、働きすぎやコンプライアンス違反を防止するという。

 しかしこの仕組みを、リモートワークの普及などによって導入が広がっているシンクライアント環境に適用しようとしても、シンクライアントでは必要な機能をホスト側に置く仕組みが基本となるため、従来のPCシャットダウンシステムでは、ユーザーが実際に使用しているシンクライアント端末ではなく、ホストをシャットダウンしてしまう点が課題だったという。ホストを一度シャットダウンしてしまうと、再度使用するためには誰かが直接、ホストの電源を投入しなくてはならないため、導入の障壁になってしまっていたのだ。

 そこで今回の新版では、ホストとシンクライアント端末の接続を強制ログアウト(切断)することで、クライアント端末側の利用を制限する機能を追加した。クライアント端末との接続だけを終了するため、ホスト側の電源はシャットダウンされず、クライアント端末からの操作のみを制限することができる。

 なおChronowisは、クラウド版、オンプレミス版の双方が提供されており、クラウド版の価格は1IDあたり年額3600円(税別)。