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ソニービズネットワークス、「マネージドクラウド with AWS」とAI予測分析ツールとの連携強化

「Prediction One Biz」のAIモデル再学習を容易に実行可能に

 ソニービズネットワークス株式会社は26日、AWSの導入・運用支援サービス「マネージドクラウド with AWS」において、AI予測分析ツール「Prediction One Biz」のモデル再学習用API連携機能を提供すると発表した。

 マネージドクラウド with AWSは、AWSの導入・運用を簡単に開始できるパッケージサービス。「見える化」「自動化」「セキュリティ強化」を軸に独自開発した運用支援ツール「クラウドポータル」と、AWS Direct Connectと直結できるNURO閉域やモバイル閉域接続などのネットワークサービスを通じて、企業のAWS構築および運用を支援する。

 一方のPrediction One Bizは、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても、数クリックの簡単な操作で予測分析を行えるツールである。

 今回は、このPrediction One Bizのモデル再学習用API連携機能がマネージドクラウド with AWSに追加され、マネージドクラウド with AWSで管理するAmazon S3の指定バケットに再学習用データをアップロードするだけで、再学習を行えるようになった。

 従来、Prediction One Bizで作成したAIモデルを再学習する場合は、ユーザー側でAPIを利用して教師データを送信する仕組みや、実行結果を受信するシステムの開発が必要だったが、今回の新機能では、簡単な操作のみで、APIを介してモデルの再学習を実行できるとのこと。

 データのトレンドが変化するような場面では、最新データを利用した再学習を定期的に行い、予測精度を維持する運用が重要になるため、ソニービズネットワークスでは、こうした場面での活用が期待されると、その意味を説明している。

 さらに今回は、推論API連携機能の追加機能として、1)推論データ指定、2)スケジュール実行、3)通知――の3機能を同時にアップデートした。1)では、データソースに任意のAmazon S3バケットを指定できるようにしたほか、2)では、日時・曜日を指定し、スケジュールにて推論実行を行えるように改修を行った。また3)により、各ツールにて推論実行後、実行結果をユーザーにメール/Slack通知できるとのこと。

推論データ指定機能
スケジュール実行機能
通知機能

 なお、これらの機能は、Prediction One Bizに加え、AIによる画像判別ソリューション「ELFE onAWS」、ディープラーニングを用いたAI開発ツール「Neural Network Console」にて利用できる。