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アクセンチュアとアバナード、マイクロソフトとの協働により製造業のダウンタイム削減を支援する「エージェント型工場」を開発

 米Accenture(以下、アクセンチュア)と米Avanade(以下、アバナード)は現地時間4月20日、マイクロソフトと協働し、人、機械、AIエージェント、データのシームレスな連携を通じて工場運営を再構築するエージェント型の工場インテリジェンスシステムを共同開発すると発表した。

 エージェント型工場は、従来の製造分析やダッシュボード、監視ツールの枠を超えて稼働する。生産ラインや機械が想定した稼働率を下回る場合、AIエージェントが現場オペレーターによる初期確認や診断、トラブルシューティングを即座に支援する。さらに、運用状況、機械の過去の挙動、生産データを横断的に分析し、想定される原因と推奨対応策を提示する。追加の対応が必要な場合には、保全チケットの発行や予備部品の発注準備まで支援する。

 エージェント型工場は、アクセンチュアとアバナードが提供するFactory Agents and Analyticsを基盤としたインテリジェンスシステムで、Microsoft Azure、Microsoft Fabric、Microsoft Foundry、Microsoft Copilotなどのマイクロソフト技術を活用し、サブスクリプションモデルで提供される。これにより、顧客は小規模な導入から始め、価値が実証されるに従って利用範囲を拡大できる。

 製造実行システム、状態監視、制御・アラートシステム、機械およびセンサーのテレメトリ、ヒストリアンなどから得られる構造化データに加え、故障モード影響解析(FMEA)文書、オペレーターおよび機械のマニュアル、保全記録などの非構造データを統合する。Fabricを統合データ基盤として活用し、Foundryによってこれらの情報源を横断的に推論することで、AIエージェントが会話型インターフェイスを通じて、作業員の役割や状況に応じた最適な案内を現場で直接提供する。

 現在、エージェント型工場は主要な製造業の企業において先行導入が進められており、各社は自社環境における性能や事業への影響を継続的に検証している。これらの知見をもとに、より多くの顧客への導入拡大を見据えて、さらなる改善に向けた準備を進めている。先行導入企業には、北米でティッシュや再生紙製品、再生可能エネルギーを手がける紙・板紙分野の主要企業であるKrugerや、包装・ラベリング用途のメタライズドペーパーにおける世界的メーカーであるNissha Metallizing Solutions(NMS)などが含まれる。

 この新たなエージェント型工場は、アクセンチュア、アバナード、マイクロソフトが掲げる、工場運営の再構築という広範な目標を体現するものだと説明。3社は、自律型エージェントと人が協働することで、安全性や生産性の向上、意思決定の高度化、そして拠点を横断したより一貫性のあるパフォーマンスの実現に向けた支援を目指すとしている。