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富士フイルムビジネスイノベーション、帳票処理サービス「ApeosPlus desola」で生成AIの活用により非定型帳票への対応を強化
2026年5月20日 08:30
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は19日、AI-OCRにより帳票処理・データ入力業務を効率化できるクラウドサービス「ApeosPlus desola Technology by AI inside(以下、ApeosPlus desola)」において、生成AIを活用した非定型帳票への対応機能を強化すると発表した。同機能は5月21日に提供開始する。
ApeosPlus desolaは、AI inside株式会社との技術協力により、AI insideの高精度なAI-OCR技術を活用して提供するクラウドサービス。帳票の入力・加工から各種業務システムへの登録まで、AI-OCRを活用してデータ入力業務全体の効率化を支援する。
機能強化では、生成AIが帳票全体の構造や文脈を理解し、項目を「位置」ではなく「意味」で解釈する。これにより、帳票ごとの読み取り位置の指定が不要となり、帳票上に記載されている項目名をキーワードとして指定するだけでデータ抽出ができ、非定型帳票を含めたデータ入力業務の効率化を実現する。
企業間取引で扱われる注文書や見積書、請求書などの帳票は、取引先ごとにレイアウトや項目名が異なるため、従来は帳票ごとに読み取り位置の指定が必要であり、帳票が変更されるたびに確認や再調整が発生するなど、手間の多さが課題となっていた。さらに、「請求金額」「ご請求額」など同じ意味を持つ項目でも、取引先ごとに表現が異なる「表記ゆれ」が存在し、取引先ごとに個別設定が必要となっていた。
新機能では、生成AIが帳票全体を読み取り、各項目の意味や文脈を理解することで、取引先ごとにレイアウトが異なる非定型帳票でも、読み取り位置を指定することなくデータを抽出できる。また、取引先ごとに項目名の表現が異なる「表記ゆれ」も自動で判別して読み取れる。
さらに、キーワード指定に加えて、帳票内の文字色や背景色などを抽出条件として指定することも可能で、読み取りの精度をさらに高められる。
書類については、見積書、注文書、納品書、請求書、領収書・レシート、ミルシート、図面の7種類の帳票テンプレートを提供する。各テンプレートには項目名のキーワードがあらかじめ設定されているため、容易に利用を開始できる。さらに、顧客の業務に合わせて任意の帳票を設定することで、幅広い帳票のデータ化に対応できる。
受発注業務の帳票で扱われる明細表のデータ抽出結果については、効率的に確認・訂正できる専用画面を提供する。項目名が記載された見出し行と、抽出された明細行を並べて表示することで、内容を容易に確認でき、確認作業の工数削減に貢献する。
ApeosPlus desolaは、富士フイルムビジネスイノベーションのドキュメントハンドリングソフトウェア「DocuWorks」の文書を対象としたデータ抽出にも対応する。今回の機能強化では、新たにDocuWorks文書上に入力された付箋やスタンプなどのアノテーションも読み取りの対象としている。これにより、アノテーション上に記載された特記事項や補足情報なども含めたデータ化を実現する。
ApeosPlus desolaは、帳票のデータ処理量が多い業務向けで、他の業務システムとの直接連携も可能な「ApeosPlus desola 基本サービス」と、帳票のデータ処理量が少ない業務向けの「ApeosPlus desola Lite」の2つのプランを提供する。既にサービスを利用している顧客も、追加の契約なしで今回の新機能を利用できる。
サービスの価格は、「ApeosPlus desola 基本サービス」が月額13万円(今回の機能強化による非定型帳票のOCRは5200ページまで無償で利用可能)、「ApeosPlus desola Lite」が月額4万5000円(今回の機能強化による非定型帳票のOCRは500ページまで無償で利用可能)。


