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CTC、クラウド型データ分析基盤「SAS Cloud」を販売 開発・運用時の技術支援など関連サービスもあわせて提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は9日、SAS Institute Japan株式会社のクラウド型データ分析基盤「SAS Cloud」を提供開始すると発表した。金融業や医薬品の製造業の企業を中心に展開する。

 SAS Cloudは、AIを活用したデータ分析や業務プロセスを自動化する機能などを、パブリッククラウド上で利用できるサービス。利用企業は、AIを活用したデータの収集・整形・分析や、データを可視化するBIなど、さまざまなSASのソフトウェアを同社が運用するクラウドから利用でき、大規模な初期投資を必要とせずに、高度なデータ分析に取り組めるという。

 またクラウドサービスとしての特性を生かし、処理の負荷に応じてコンピュータリソースを柔軟に増減可能なため、大規模なデータ分析に取り組む場合でも高速処理を行え、ビジネスの機会に応じた分析結果の取得が期待できるとした。

 さらに、利用者に分析やITの専門的なスキルがなくても、売上の向上や業務の効率化などの目的から、AIがデータの準備、課題の抽出、解決可能な予測モデルの作成などを自動的に実施する機能もあり、課題の特定や解決案の策定を効率的に行えるとのこと。

 サービスはサブスクリプション型のライセンスで提供され、価格は年額2000万円から。CTCでは、3年間で10億円の売上を目指している

 なおCTCでは、2004年にSASソフトウェアの取り扱いを開始し、金融業や製造業向けの大規模な分析基盤システムの構築や保守・運用支援などのサービス提供実績がある。今回は、長年のSASビジネスで蓄積したノウハウをもとに、開発や運用での技術支援、データ活用のワークショップ、ツールの設定や操作のQAサポートなどをあわせて提供する考えだ。