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DAL、Web-EDIシステム基盤「ACMS WebFramer」最新版を発売 インボイス制度対応の小売業向けテンプレートも刷新

 株式会社データ・アプリケーション(以下、DAL)は31日、ローコードでWeb-EDIシステムを構築できる「ACMS WebFramer」とそのオプションの最新版を発売した。また、同時にサブスクリプションモデルの提供も開始した。

 ACMS WebFramerの最新版(バージョン1.10.0)では、インボイス制度を見据えて改訂された「流通BMS基本形2.1標準仕様」に対応した、「ACMS WebFramer小売業界向け流通BMS用Web-EDIテンプレート バージョン 1.0.0(以下、流通BMSテンプレート)」を新たにオプションとして提供する。また、流通BMSテンプレートのリリースに合わせて改良されたローコードツールのオプション「ACMS WebFramer Webアプリケーション構築支援ツール バージョン1.10.0(以下、構築支援ツール)」もリリースする。

 流通BMSテンプレートは、流通BMS基本形 V2.1に準拠したWeb-EDIシステムを短期間で容易に構築でき、2023年10月から開始されるインボイス制度への対応もスムーズに行える。小売業での一般的な取引業務を想定し、流通BMSの主要6メッセージ(発注、出荷、受領、返品、請求、支払い)での受発注業務モデルに対応できる。

 卸・メーカー側での効率の良い受注業務を可能にする業務画面や帳票を標準提供し、未処理・未確認件数も容易に把握でき、処理漏れを防止。卸・メーカーの出荷をもって始まる出荷開始型モデルにも対応し、そのための商品マスタのメンテナンス機能も提供する。

 小売り側での発注業務(受注や出荷の状況確認など)を支援する、業務画面を標準提供。構築支援ツールを利用することで、画面設定だけでメッセージの追加や画面・帳票のレイアウト変更、表示項目の追加・変更なども簡単に行える。

 流通BMSにおけるWeb-EDI基本方針・ガイドラインに準拠し、EDI基盤としてのACMS ApexまたはACMS B2Bと連携させることで、EDI(C-S型、S-S型)とWeb-EDI(ブラウザー型、ファイル転送型)の統合管理が可能になる。

 構築支援ツールは、登録画面から業務DBレイアウトや取引画面レイアウトなどを登録し、業務フローを設定することで、マルチブラウザー対応のWebアプリケーションを動的に自動生成できるローコードツール。

 さまざまな取引業務で広く利用されている複数明細行を持つ伝票に対応できるよう、業務DBのテーブル構造を変更し新たな業務画面のひな形を設けることで、複数明細行をもつ業務画面や伝票のレイアウトが可能になる。また、流通BMSテンプレートにおける商品マスタなどへのデータ・アップロードに際して、データの更新・追加・洗い替えを選択可能とした。

 製品の標準サブスクリプションモデルの価格は、「ACMS WebFramer+Webアプリケーション構築支援ツール」が月額12万円、「小売業界向け流通BMS対応Web-EDIテンプレート」が月額20万円、「電子機器業界調達業務向けWeb-EDIテンプレート」が月額20万円。

 DALは、2024年1月の固定電話のIP網化に向けた、インターネットEDIへの移行やWeb-EDIによる、企業間取引のペーパーレス化・デジタル化を支援し、促進していくとしている。