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テックタッチ、システムの利用状況を可視化する「テックタッチ アナリティクス」を提供

 テックタッチ株式会社は28日、システム利用状況を可視化する「テックタッチ アナリティクス」を正式リリースした。

 テックタッチでは、Webシステム画面上でナビゲーションを作成・表示するSaaS「テックタッチ」を提供している。テックタッチは、画面上でナビゲーションを表示することで業務内容を案内でき、多数ある入力項目のうち必要箇所のみをハイライトするなど、Webシステム利用の習熟・システムの高度活用につなげられる。

 テックタッチ アナリティクスは、システムの利用状況(利用ユーザー数・利用時間・利用機能・特定の作業の生産性)などを計測し、一目で理解することを手助けする。これにより、顧客のアジャイルなシステム運用改善を支援する。

 イベント分析では、対象システムの特定の作業(ボタン押下、入力など)の実施回数や頻度を計測できる。システム上で頻繁に使われる機能や作業の実施回数を計測することで、システム利用時のオペレーションの改善に生かせる。

イベント分析

 ファネル分析では、対象システムの中で、上記で計測したイベントをファネルとして時系列に並べ、あるファネルから次のファネルに到達した割合や到達にかかった時間を計測できる。これにより、特定のオペレーションの生産性や、つまずいているポイントなどを計測し、必要に応じて業務の流れやシステムUIなどを改善できる。

 また、今秋に正式リリース予定のページ分析では、対象システムの中で、各ページのPVや滞在時間などを計測でいる。これにより、「ページのPVを改善するために、その前のページからの導線を増やす」「利用されている箇所から優先的に生産性改善に着手する」などの改善を行える。

 これらの機能に加え、今後はシステム横断的な利用状況などを一覧で可視化できる、DXダッシュボード機能を実装していく予定としている。

 テックタッチを既に利用されている顧客は、管理画面経由で計測範囲を設定するだけで、タグの追加などの開発工数は不要で利用できる。

 テックタッチ アナリティクスは、先行してサントリービジネスシステム株式会社が利用している。同社グループが利用中の調達システムにおいて、これまではデータが取れなかった調達コスト削減に重要な中間指標となる主要機能の利用率など、ユーザーの細かな動きを回数・人数ベースで把握し、テックタッチのガイド・ツールチップと組み合わせることで、システム利用の高度化を支援、同社のDX推進に役立てているという。