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キヤノン、オフィス複合機と家庭用インクジェットプリンターの印刷・管理に対応したクラウド印刷サービスを開始

 キヤノンは20日、在宅勤務でもオフィス同等の高いセキュリティ環境と管理機能を提供する新クラウド印刷サービス「Hybrid Work Print」シリーズの第一弾として、オフィス向け複合機や家庭用インクジェットプリンターの印刷・管理に対応した「Hybrid Work Print Standard」を開始した。

 Hybrid Work Print Standardは、キヤノンのオフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCEシリーズ」のクラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」を介して、オフィスから家庭用までキヤノンの幅広いプリンターを利用した自宅での業務印刷を可能にする。在宅勤務での業務印刷を、オフィスと同等のセキュリティを確保した環境で実現するとともに、在宅勤務とオフィス出社を合わせた印刷状況を可視化し、ハイブリッドワークにおける生産性や利便性の向上を支援する。

“Hybrid Work Print Standard”基本構成図

 印刷データは全て暗号化されるため、自宅での印刷もオフィスと同等のセキュリティが維持される。印刷枚数やファイル名をユーザーごとにログとして収集し管理する機能や、CSVファイルに出力する機能も搭載され、印刷物による情報漏えいリスクに備えるだけでなく、自宅での業務印刷に伴う費用精算などにも活用できる。また、印刷時にプリンター本体でのパスワード入力を求める設定も可能で、取り忘れなどによって第三者に印刷物を見られたり持ち去られたりするリスクも軽減できる。

 サービスは、オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズ、インクジェットプリンター「PIXUS/G/GX」シリーズ、レーザープリンター「Satera」シリーズに対応。キヤノンの幅広いプリンティング機器を活用しながら、在宅勤務とオフィス出社を合わせた企業全体の印刷状況の一元管理を可能にする。

 Hybrid Work Print Standardの構成ライセンスと価格は、uniFLOW Online Cloud Link Print Connection(インクジェットプリンター向け)が月額7000円/25台から、uniFLOW Online Cloud Print & Scan(オフィス複合機向け)が月額2900円/台、uniFLOW Online Cloud Print(レーザープリンター向け)が月額1500円/台。

 キヤノンでは今後、在宅勤務で使用するキヤノンプリンターに特化して、在宅印刷・管理を可能にするサービス「Hybrid Work Print Simple」を2023年中に提供開始予定としている。