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住友電工情報システム、エンタープライズサーチ「QuickSolution Ver.12.3」を販売

ArcSuiteやDocuWorks、Microsoft 365などとの連携を強化

 住友電工情報システム株式会社は15日、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が提供する文書管理ソフト「ArcSuite」、ドキュメントハンドリング・ソフト「DocuWorks」との連携強化などを行った、エンタープライズサーチ「QuickSolution Ver.12.3」を9月1日に販売開始したと発表した。

 QuickSolutionは、数百TB規模のファイルサーバーまで対応する、純国産の企業内検索システム。オンプレミスのファイルサーバーなどに加えて、SharePoint OnlineやBoxなど、社内外に点在する情報を横断的に全文検索し、組織全体での業務効率化/ナレッジマネジメントを支援する。

 新バージョンでは、検索対象の拡充として、ArcSuite連携の機能を強化(オプション)。ArcSuite連携において、インデックス更新時に権限情報を取り込むことで、権限を考慮した検索をさらに高速化した。また、これまでユーザー単位で必要だった認証情報設定を省略し、QuickSolutionの検索画面にログインするだけで、ArcSuiteに格納しているドキュメントを簡単に検索できるようになった。また、検索対象データとしてDocuWorksバインダー(拡張子:xbd)に対応した(Windows版のみ)。

 Boxとの連携機能(オプション)も強化し、Box連携の全文検索および検索結果サムネイル表示の対象に、DocuWorks文書およびDocuWorksバインダーを追加した。

 Microsoft 365/SharePointとの連携機能(オプション)も強化し、インデックス更新時のMicrosoft 365への接続で先進認証を利用できるようになった。これにより、高いセキュリティレベルを保ちながら、Microsoft 365の検索が利用できる。

 また、住友電工情報システムのWebワークフローシステム「楽々WorkflowII」との連携機能(オプション)も強化し、楽々WorkflowII連携において、発行前の文書も検索できるようになった。

 AIチャットボットに関する機能(オプション)の強化では、マニュアルから自動回答する機能を搭載。チャットボットに搭載しているAIを強化し、質問に対する回答部分をマニュアル内から自動的に抽出して提示できるようになった。既存のマニュアルを用意するだけで、高精度なチャットボットを利用できる。チャットボットの回答から、ワンクリックでマニュアルの該当部分を表示できるため、回答前後の内容を簡単に確認でき、問題解決を手助けする。

 また、QuickSolutionサーバーの動作環境として、Windows Server 2022およびRed Hat Enterprise Linux 9に対応。管理者向けの機能では、管理ツールのバックアップ機能において、バックアップファイルの作成を高速化したほか、検索画面にお知らせを掲載する機能で、表示期間を指定できるようにした。