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住友電工情報システム、全文検索システムの最新版「QuickSolution Ver.12.1」を販売

BoxやMicrosoft 365などクラウド検索を強化

 住友電工情報システム株式会社は、BoxやMicrosoft 365などクラウドサービスの検索を強化し、画像PDFのOCR機能を搭載した全文検索・情報活用システム「QuickSolution Ver.12.1」を9月1日に販売開始した。

 QuickSolutionは、数百TBまでの拡張対応が可能な、純国産のエンタープライズサーチ(企業内検索ソフト)。自社のオンプレミスのファイルサーバーに加えて、クラウドサービスのBoxやMicrosoft 365など、社内外に点在する情報を横断的に全文検索し、組織全体でのナレッジマネジメントを支援する。

 最新版のQuickSolution Ver.12.1では、Box連携機能を強化。検索対象容量を向上させ、更新頻度が多いフォルダを優先的に取得するなど、インデックス化の仕組みを大幅に見直すことにより、QuickSolutionサーバー1台で数十TBの規模に、サーバー複数台による分散検索では100TB超の規模に対応できるようになった。また、検索結果のサムネイル表示対応や、管理者側による認証情報の一括設定を可能にした。

 Microsoft 365/SharePoint連携に関する機能強化としては、これまで利用者単位で登録が必要だった認証情報設定を省略し、QuickSolutionの検索画面にログインするだけで、Microsoft 365のSharePoint Onlineを検索できるようになった。

 また、特に大規模環境における処理速度を高速化。これらにより、Active Directory(AD)環境下にあるQuickSolutionから、Azure AD環境下にあるSharePoint Onlineをシームレスで高速に検索できるようになり、Microsoft 365内の情報活用を促進する。さらに、オンプレミスのSharePoint Serverについても、同様の連携強化を行った。

 AIに関する機能強化としては、画像PDF検索機能を搭載。ファイルサーバー検索において、画像PDF(テキスト情報を含まないPDFファイル)とOfficeファイル内の画像に対して、全文検索が可能になった。画像の中の文字情報を、OCR処理により抽出する。この機能は、Windows版で利用できる。

 また、セマンティック検索の機能を強化。セマンティック検索において、ハイライトの精度を向上させ、検索にヒットした箇所が従来よりも高精度にハイライト表示されるようになった。

 チャットボットについてもAIを強化し、従来では回答できなかった質問文にも対応できるようになった。