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「クラウドサイン for Salesforce」がアップデート、稟議・承認プロセスでも利用可能に

株式会社テラスカイと弁護士ドットコム株式会社は8月31日、両社で運営する「クラウドサイン for Salesforce」(旧称:クラウドサイン Salesforce版)において、テラスカイのワークフローサービス「mitocoワークフロー」との連携を強化した承認プロセスのアップデートを行い、同日より提供を開始したと発表した。このアップデートにより、稟議(りんぎ)や承認のプロセスでも利用可能になったという。

 クラウドサイン for Salesforceは、契約書の作成から締結、保管までをWeb上で行える弁護士ドットコムのクラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」を、Salesforceに対応させるサービス。このクラウドサイン for Salesforceでは、クラウドサインとSalesforceをつなぐことにより、契約書の作成から送信までをSalesforce上で行えたが、利用者からは、それにとどまらず、Salesforce上で稟議や承認まで完結したいというニーズがあったとのこと。

 そこで今回は、クラウドサイン for SalesforceとSalesforce上の承認プロセスとを連動させ、クラウドサインの書類を送信できる機能をアップデートした。

 具体的には、mitocoワークフローとのシームレスな連携により、ワークフローの最終承認時点の情報が書類送信画面に自動設定されるようになった。従来は、申請情報を書類送信画面に転記する手間がかかり、転記時の入力誤りや入力漏れのリスクがあったが、この機能により、申請情報の書類送信画面への転記が不要となり、転記時の入力誤りや入力漏れを防げるとしている。

 また、書類を送信する際に承認ステータスがチェックされることで、未承認の書類の送信を防止可能。承認後に書類ファイルの内容変更やファイルの追加を行った場合には、書類の送信ができなくなる仕組みも備え、承認されたファイルの改ざんを防止する。加えて、承認対象項目が編集不可になることで、書類送信時の申請情報の改ざんが防止されるとした。

 このほか、[書類を送信]ボタンがあるレコードの登録情報のうち、書類送信画面に自動設定される項目を増加させ、入力漏れや入力誤りを回避できるようになった。

 これらのアップデートにより、社内の契約書の決裁申請から契約締結、締結後の管理までをSalesforceのプラットフォーム上で行えるようになったため、受注申請承認後の発注書・申込書の送信や、稟議ワークフロー申請後の契約書の送信など、分断されていた作業を一連のプロセスとして実行可能。二重入力の手間をなくすことによる業務効率化や、申請漏れの防止による内部統制強化につなげられるとのことだ。