ニュース

IIJ、安全なリモートワーク環境を実現するSASEサービス「IIJセキュアアクセスサービス」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は30日、同社が開発したSASEサービス「IIJセキュアアクセスサービス」を、9月1日に提供開始すると発表した。

 IIJセキュアアクセスサービスは、安全なリモートワーク環境を実現するSASEサービスを、セキュア・シンプル・低価格に提供するサービス。場所を問わない働き方を実現するためのセキュリティとネットワークの機能がまとまっており、1ユーザー月額990円(最少50ユーザー)という低価格の料金設定のため、中堅・中小企業にも適したサービスとしている。

IIJセキュアアクセスサービス 利用イメージ

 サービスでは、セキュリティ機能として「Webゲートウェイ」「ファイアウォール」、ネットワーク機能として「リモートコネクト(リモートアクセス)」「プライベートコネクト」を提供し、企業などは必要な機能を組み合わせて利用できる。

 ユーザー端末側には、専用エージェントをインストールするだけで、共通のセキュリティポリシーが適用可能になり、許可されたユーザーだけが社内・社外問わず必要なサービスやアプリケーションにセキュアに接続できるようになる。また、顧客自身で専用画面からセキュリティポリシーを設定・変更できるとともに、ユーザーの利用状況も確認できる。

 セキュリティ機能のWebゲートウェイは、悪意あるWebサイトへのアクセスを防止する高度なフィルタリングやアンチウイルス、アクセス制御などの機能を提供。ファイアウォールは、簡易的なアクセス制御機能を持った「タイプ1」と、マルウェア対策などのUTM機能を持った「タイプ2」(2023年1月提供予定)の2品目から選択できる。

 ネットワーク機能のリモートコネクトは、専用エージェントをインストールしたユーザー端末から、Webゲートウェイおよびファイアウォールを利用するためのリモートアクセス機能を提供する。プライベートコネクトは、サービスと「IIJプライベートバックボーンサービス」を接続する機能を提供。サービスを経由して、社内ネットワーク上の情報リソースや閉域接続したクラウドサービスにアクセスできる。

 最少50ユーザーから利用可能で、ユーザー単位の課金体系のため、同一ユーザーが社内利用と社外利用でデバイスを複数使用しても、追加料金は発生しない。

 また、IIJセキュアアクセスサービスと、セキュリティ監視・運用サービスの「IIJ C-SOCサービス」との連携サービスも提供。両サービスを合わせて利用することで、セキュリティログの集約・分析、およびインシデント発生時の初動対応までをIIJが実施し、顧客のセキュリティ運用の負荷を軽減する。さらに、「IIJセキュアエンドポイントサービス」などと連携することで、多元的なログの相関分析で分析精度を高め、インシデントの早期発見を可能とする。

 サービスはIIJが自社開発・運用しており、安定した品質や迅速なサポートを実現。また、これまでのネットワークとセキュリティの実績をもとに、モバイル回線・クラウド接続・エンドポイントセキュリティなども含めたトータルサポートが可能としている。

 IIJセキュアアクセスサービスの料金(税別)は、初期費用が55万円、月額費用が1ユーザーあたり990円(Webゲートウェイ、ファイアウォールタイプ1、リモートコネクトの機能を利用する場合)。

 IIJでは今後、リモートコネクト機能の拡張や、CASBとの連携、ZTNA機能の追加など、IIJセキュアアクセスサービスのさらなる拡充を進めていくとしている。