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IIJ、SASEサービスのセキュリティを強化 アプリ制御やマルウェア対策、SSL暗号化通信の検査などに対応

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は21日、SASE(Secure Access Service Edge)サービス「IIJセキュアアクセスサービス」のセキュリティ機能のひとつである「ファイアウォール」において、より高度なセキュリティ機能を備えた「ファイアウォール タイプ2」を提供開始すると発表した。アプリケーション制御、マルウェア対策、侵入防止、SSL暗号化通信の検査など、レイヤ7(L7)ファイアウォールに相当する機能を利用できるという。

 IIJセキュアアクセスサービスは、企業の安全なインターネットアクセスに必要なセキュリティとネットワークの基本機能をシンプルにまとめたSASEサービス。同サービスでは従来、セキュリティ機能として、基本的なアクセス制御機能を備えた「ファイアウォール タイプ1」のみを提供してきたが、今回は、SASEのさらなる充実化が高まっていることなどを受け、より高度なL7制御機能を備えた新メニューを提供する。

 この「ファイアウォール タイプ2」では、アプリケーション制御、マルウェア対策、侵入防止等の機能を備えており、以前は発見できなかった未知の脅威からユーザー端末を保護できるとのこと。

 さらに、HTTPSの暗号化された通信を検査可能にすることで、オフィス以外の場所からファイルサーバーやWebサイトにアクセスしたり、グループウェアやメール等のクラウドサービスを利用したりする場合でも、ユーザーに意識させることなくより安全な通信環境で業務を遂行できるとしている。

 加えて今回は、IIJセキュアアクセスサービスに対応するユーザー端末のOSについて、Windows、Android、iOSに続き、macOSを追加した。対象ユーザー端末の拡大によって、より多様な環境で安全なインターネットアクセスを実現可能になったとのことだ。

 「ファイアウォール タイプ2」とリモートコネクトの機能を利用する場合の参考価格(税別)は、初期費用が55万円、月額費用が1ユーザーあたり990円。