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リコー、取引帳票の読み取り精度を向上させるAI-OCR新技術を開発 認識精度98.87%を実現

開発したAI-OCR技術

 株式会社リコーは26日、請求書や納品書などの取引帳票において、98.87%の読み取り精度を実現するAI-OCR技術を開発したと発表した。帳票に印刷された、かすれ、にじみ、ズレなどがある文字の読み取り精度を大幅に向上させるとともに、手書き文字の読み取りにも対応したことで、業界最高水準の認識精度を実現しているとのこと。

 リコーでは今回、OCRの読み取りに不利に作用する罫線などを検知・無効化する画像処理技術を開発。帳票特有の語彙(ごい)を基に、単語の区切りや誤りを検出・補正する帳票知識処理と組み合わせることにより、AI-OCRの処理機能を向上させたという。

 また同時に、OCRエンジンも手書き対応に進化させており、こうした技術によって、さまざまな印刷・印字方式の紙帳票の電子化をサポートするとした。

 リコーでは2022年8月末に、開発した新技術をクラウド型AI帳票認識OCRソリューション「RICOH Cloud OCRシリーズ」へ実装するほか、リコーの他サービスにも順次展開するとしている。

開発したAI-OCR技術による読み取り事例