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キヤノンITSの需要予測・需給計画ソリューション「FOREMAST Ver.3.3」、気象などのコーザルデータとAI技術で予測精度を向上

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は28日、気象などのコーザルデータとAI技術を用いて需要予測精度を向上させる機能や、在庫補充計算機能のバリエーションを追加した、需要予測・需給計画ソリューション「FOREMAST Ver.3.3」を7月1日に販売開始すると発表した。

 FOREMASTは、キヤノンITSが強みとする数理技術や業務知識などのさまざまな知見に加え、AI活用技術などの研究成果を生かした需要予測・需給計画ソリューション。「在庫補充計画SIコア」「需要予測SIコア」といった5つのSIコアから構成され、課題に合わせてSIコアとそれに付随する機能を選択し、組み合わせて導入できる。

FOREMAST Ver3.3概要図

 新バージョンでは、コーザルデータと呼ばれる、天候や気温、物価指数、販促キャンペーンや競合の状況、周辺のイベントなどの販売に影響を与える要因と、AI技術を用いて、実績や予測結果を補正することで、需要予測精度をより向上させる機能を追加した。使用するコーザルデータについては、事前のPoCを通じて顧客のニーズに合わせた対応ができる。

 また、コーザル情報収集機能として、コーザル予測機能に必要なデータを外部の情報配信サービスから受信し、FOREMASTで活用できるデータに変換して蓄積する機能を提供する。標準では、気象情報にのみ対応するが、顧客のニーズに合わせて対応情報の追加や変更ができる。なお、気象情報の利用には別途、気象情報配信元との契約が必要となる。

 供給調整機能としては、在庫補充量の計算時に補充元・補充先の在庫レベルを考慮して補充量を自動調整する機能を追加した。これまでは、補充元の状態に関係なく、補充先の在庫レベルを充足するために必要となる補充量を計算していたため、例えば在庫が不足している状況では、拠点間の在庫レベルがアンバランスになるケースがあったが、新機能では補充元・補充先の在庫レベル(在庫充足率など)を考慮して補充量を自動調整することが可能になった。

 FOREMAST Ver.3.3の価格は2500万円(税別)から。