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NEC、製品ライフサイクル管理サービス「Obbligato for SaaS」に含有化学物質管理機能と開発プロジェクト管理機能を追加

 日本電気株式会社(以下、NEC)は20日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(製品ライフサイクル管理)サービス「Obbligato for SaaS」に、新たな機能を追加し、販売活動を開始すると発表した。

 Obbligato for SaaSは、PLMソフト「Obbligato」をSaaS型で提供するクラウドサービス。今回、製造業における環境コンプライアンス対応強化とDX推進を目的に、新たに含有化学物質管理機能と、開発プロジェクト管理機能をサービスに追加した。含有化学物質管理機能を、PLM機能とともにパブリッククラウドサービスとして提供するのは、国内初になるという。

 含有化学物質管理機能は、NECがこれまで提供してきた含有化学物質管理パッケージソフト「ProChemist/BM」をObbligatoに統合し、パブリッククラウドサービスとして提供する。サービスの利用により、環境法規制や業界動向への追従、調査様式や対象物質の改変に合わせたタイムリーな対応が可能となり、ITリソースが十分でない中堅・中小企業も含有化学物質管理機能を手軽に利用できるとしている。

 サービスは、電機電子業界が利用している標準スキームのchemSHERPAと、自動車業界が利用している化学物質情報交換サービスのIMDSと連携する。NECでは、chemSHERPAを検討する中核メンバーである知見を生かし、2024年度に両業界統一の方式を目指しているchemSHERPAの新たなバージョンにも対応する予定と説明。さらに、サービスは、規制物質対応だけでなく、紛争鉱物対応調査(CMRT)にも標準で対応する。

 また、これまで提供してきた技術情報の管理や設計変更管理機能に加えて、新たに開発プロジェクト管理機能を提供する。製品開発プロセスの標準化・成功プロジェクトのノウハウ活用により、ミス削減や製品の品質向上だけでなく、プロジェクト進捗の可視化による意思決定を迅速化し、開発遅延による機会損失などの開発リスクを回避する。

 開発プロジェクト管理機能の追加により、PLM利用範囲が設計から製品ライフサイクル全般に広がると説明。PLMを導入していない中堅・中小企業をはじめ、PLM導入前評価に利用するなど、手軽にPLMを利用でき、製品情報のデジタル化・共有・利活用を促進し、DX推進に貢献するとしている。

 Obbligato for SaaSの価格は、初期費用が240万円、月額料金が16万円から(含有化学物質管理機能を20人で利用する場合)。NECでは、今後3年間で200社への提供を目標とする。また、6/22日~24日に東京ビッグサイトで開催される「第34回 設計・製造ソリューション展(DMS)」で製品の展示を行う。