NEC、PLMクラウドサービス「Obbligato for SaaS」を中国で販売

　日本電気株式会社（以下、NEC）は11日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM（Product Lifecycle Management）クラウドサービス「Obbligato for SaaS」について、中国での販売を開始した。

　Obbligato for SaaSは、グローバルで850社以上への導入実績やノウハウを持つNECのPLMソフトウェア「Obbligatoシリーズ」を基に、「製品構成（BOM）管理」「ドキュメント管理」「設計変更情報管理」「持ち出し制御」に関する業務機能を標準定義し、クラウドサービスとして実装したもの。

　Obbligato for SaaSの提供にあたっては、中国国内のデータセンターにサービス基盤を構築することで、クラウドサービスとしての信頼性や通信品質を実現するとともに、中国におけるサイバーセキュリティ法などの各種法規制に対応した。

　サービスを導入することで、利用企業は最短2週間で安価にSaaS型のPLMクラウドサービスを利用できる。また、利用者によるソフトウェアのバージョンアップやサーバーなどの保守作業が不要なため、少ないIT要員でもPLMシステムを運用できる。

　サービスの価格は、5ユーザー利用の場合で月額8万円（日本円換算）から。NECでは、中国の販売代理店を通じて、中国に進出する日系製造業や現地の製造業向けに拡販し、今後3年間で100社への導入を目指す。