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バーチャル空間「oVice」、UIを全面リニューアルし、バックエンドシステム刷新によりレスポンスを高速化

oVice

 oVice株式会社は14日、バーチャルオフィス、オンラインイベントで使えるバーチャル空間サービス「oVice(オヴィス)」について、より直感的に操作でき、今後の機能拡張にスムーズに対応できるようにするため、ユーザーインターフェイス(UI)の全面リニューアルを行ったと発表した。

 oViceは、2020年8月のサービス開始以来、基本的なUIを踏襲しながらアップデートを重ね、機能を追加してきた。その結果、さまざまな機能がありながらも直感的に見つけにくい構造になっていたり、初めて使用する人にとって機能を把握しにくい表示になっていたと説明。さらに、oViceを導入した企業の担当者からは「oViceを多くの人に使ってもらいたいが、使用方法の習得に時間と労力がかかるためなかなか広められない」といった声が多く寄せられていたという。

 こうした意見などを受け、初めての人にとってより分かりやすく、既存ユーザーにとってもより心地よさを感じるUIにリニューアルしたと説明。リニューアルにあたっては、既存ユーザーにヒアリングを実施し、初めての利用者にもより直感的で分かりやすいUIとなるよう、約1年間かけて機能の整理や集約を行った。会議室やサイレントルーム、アイコンといった表示グラフィックの角を丸くするなど、より優しい印象となるよう工夫を施した。

 また、それぞれの機能が整理されたことで、今後の機能拡充や連携サービス追加の際、実装をスムーズに行える環境が整い、よりスピーディーにユーザーの要望に応えられるようになったとしている。

 UIのリニューアルでは、アイコンを機能ごとに分類し、2カ所に配置。oViceのスペース内で機能する操作のアイコン(マイクやカメラ、画面共有など)を画面中央下部に、それ以外のもの(ユーザーリスト、チャットなど)を画面右上に集約した。

画面中央下と右上に各機能を分類して配置

 初めてoViceを利用する人にも理解しやすいよう、各アイコン上にマウスのポインタを重ねると、機能の説明が表示される機能を追加。会議室については、上限人数をより分かりやすくするため、会議室やサイレントルームに入れる人数を円形グラフィックの数で示すように変更した。会議室への入室時にミュートで入室するか、マイクをオンにした状態で入室するかも選択できるようになった。

 また、UIリニューアルに先立って、バックエンドシステムを刷新。これによりレスポンスが最大で100倍高速になり、数十人規模でのビデオ通話も可能になったとしている。

マウスオーバーすると各アイコンの機能説明が表示される
会議室の上限人数が円の数で示されている
数十人で顔を出しながら会話している様子