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JBS、クラウドDXを支援する新ソリューションブランド「JBS Cloud Suite」を発表
同時にショーケース拠点「Microsoft Base Toranomon」も開設
2022年6月17日 06:15
日本ビジネスシステムズ株式会社(以下、JBS)は16日、クラウドの戦略立案から利活用までを包括的にサポートし、顧客のDX効果創出を実現するためのソリューションブランド「JBS Cloud Suite」(以下、JCS)を提供開始すると発表した。
また、これに合わせて、Microsoft Azureおよびマイクロソフト製品を活用したDXの相談やコンサルティング拠点として「Microsoft Base Toranomon」を開設した。
同日に行われた発表会では、新ソリューションブランド「JCS」の概要を説明するとともに、「Microsoft Base Toranomon」の取り組みについて紹介した。
説明会であいさつに立った、JBS 代表取締役社長の牧田幸弘氏は、「当社は現在、エンタープライズ企業に向けたマイクロソフトのクラウドインテグレーションに注力しており、2000人を超えるマイクロソフト認定資格者を有している。また、Microsoft Azureパートナーの最上位認定である『Azure Expert MSP』と『Advanced Specialization』も取得している。その中で今回、クラウド時代に向けて当社のミッション、ビジョン、バリュー、およびコーポレートブランドロゴを刷新。新たなミッションは『優れたテクノロジーを、親しみやすく』、ビジョンは『社会のデジタル変革をリードするNo.1クラウドインテグレーター』とした。そして、この想いを体現するべく、今まで当社が培ってきたクラウドDXのノウハウを詰め込んだ新ソリューションブランド『JCS』をリリースする」と語った。
「JCS」は、ガートナーが提唱し世界的に実証されているマイクロソフトの「Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure」(以下、CAF)などのフレームワークを用いて、企業や組織のクラウドDX推進を可能にする統合ソリューションブランド。サブブランドとして、「Cloud Premium Services(CPS)」と「Smart Cloud Controller(SCC)」の相互に連携する2つのサービスおよびソリューションから構成されている。
JBS 執行役員 アプリケーション&プラットフォーム事業部門、クラウド事業推進本部担当の田中健司氏は、「『JCS』は、世界中のクラウド活用の成功事例をもとにまとめられたグローバル標準のフレームワークをベースに、当社のクラウド導入、運用支援で培った独自ノウハウを取り入れ、日本企業により使いやすい形で最適に統合したソリューションとなっている。サブブランドの『Cloud Premium Services』は、クラウド活用によるDX成果の最大化を目的としたワンストップソリューション。『クラウドDXをどう進めればよいのかわからない』という企業に向けて、設計・計画・導入・管理まで当社が一貫して支援する。もう1つの『Smart Cloud Controller』は、当社が提供する各種クラウドサービスライセンスの顧客向けポータルサイト。ライセンス購入や運用管理の支援に加え、Microsoft Azureをはじめとするさまざまなクラウドサービスの可視化、分析を行うことができる」と説明した。
各サブブランドの特徴として、「Cloud Premium Services」では、クラウド戦略の策定支援から始まり、顧客のビジネスシーンに即した厳選ソリューションの提供を通じて、クラウド活用によるDX成果の最大化を支援する。クラウド導入を成功させるためのフレームワーク「CAF」を取り入れ、JBSがもつナレッジと組み合わせたクラウド導入のベストプラクティスに基づき、顧客の戦略や導入計画のコンサルティングから、システム構築、ガバナンス・管理、保守運用サポート、利活用促進サービスまでワンストップで提供する。
同ソリューションを採用することで、世界中のクラウド活用のベストプラクティスを集約し日本企業向けに最適化したCAFの最新メソッドをキャッチアップし、クラウドおよび周辺テクノロジーの目利きや、DX推進への人材育成・組織強化につなげることが可能となる。
「Smart Cloud Controller」は、Microsoft Azure/Microsoft 365ライセンスを購入した顧客向けの無償の会員制サービス。JBSが提供する専用のポータル・ECサイトからさまざまなサービスや付加価値を受けることができる。具体的には、24時間365日いつでも、リーズナブルにライセンスの購入が可能。無料の付加価値サービスも選択でき、ライセンス商材の資料ダウンロードなどスピーディーかつスムーズな情報収集を実現する。また、ライセンス数、アカウント、契約期間などライセンス情報を1つのプラットフォームでリアルタイムに一括管理できるほか、独自ポータル「SmartOne」では、Microsoft Azure環境の運用監視機能を提供する。さらに、顧客が必要となるサービスを社内外問わず厳選して届けるECサイト「JBS Marketplace」を用意している。
このポータルサイトにアクセスすることで、必要なクラウドサービスを選んで購入し、請求書発行など手続きまで行える。また、クラウドを導入した部門の利用率や運用コストをまとめて確認することができ、運用負担の軽減とともにDXの定着化・利活用促進に向けた施策検討を行うことが可能となる。
また今回、JBSでは、新ソリューションブランド「JCS」のリリースにともない、「JCS」で提供するサービスやMicrosoft Azureおよびマイクロソフト製品を実際に体験し、DX推進に向けた各種相談を行うことができるショーケース拠点「Microsoft Base Toranomon」を開設した。同拠点では、日本マイクロソフトの製品力とエンタープライズ分野で培ったJBSのノウハウおよび技術力を組み合わせることで、顧客のビジネスシーンに合わせた最適なクラウド活用の提案につなげ、国内企業のDX推進を支援していく。
日本マイクロソフト 執行役員 常務 パートナー事業本部長の檜山太郎氏は、「Azure Expert MSPの認定を取得したJBSは、当社にとって非常に強い連携を構築できるパートナーであり、今回、『JCS』のリリースとともに『Microsoft Base Toranomon』が開設されることをうれしく思っている。『Microsoft Base』は、これまでに日本全国で17拠点を展開しており、マイクロソフトクラウドによる地域DXの推進に取り組んでいる。東京都心にオープンする『Microsoft Base Toranomon』では、JBSが培ってきたマイクロソフトクラウドのノウハウを顧客に直接届けていく、リアルなショーケースとしての展開を楽しみしている」と期待を述べた。
JBSは、今後もさまざまな業界・業種におけるクラウド導入実績をもつクラウドインテグレーターとして、マイクロソフトをはじめとするパートナー企業との連携を通じて、顧客の期待を超えるDX推進を実現し、技術革新がもたらす企業・社会の持続的成長に貢献していく考えだ。