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THKの製造業向けIoTサービス「OMNIedge」、プライベートクラウド環境でのサービス提供に対応

 THK株式会社は16日、製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」において、プライベートクラウド対応を開始すると発表した。

 OMNIedgeは、現場で稼働している装置の機械要素部品にセンサーを後付けして、部品の状態を数値化し、予兆検知を実現するIoTサービス。LMガイド、ボールねじ、アクチュエータなどの直動部品をはじめ、モーター、ポンプなどの回転部品にも対応する。

 今回の強化では、ユーザー企業ごとの専用プライベートクラウドでOMNIedgeを利用可能にした。具体的には、専用のクラウドサーバーを提供し、特定ユーザーのみが閉域網を通じてアクセスできるセキュアな環境を構築可能にする。通信は専用SIMによるモバイル通信で行われるので、棟内工事は必要なく、短期間で導入を行えるという。

 また、専用サーバーならではの強固なセキュリティと拡張性をリーズナブルな価格で確保しながら、多台数でも運用可能な環境を提供開始するとした。

 加えて、今回のプライベートクラウドでの提供についても、優先的に“待ち時間ゼロ”でTHK工場に交換部品の製造を手配できる「製造ゼロ待ちチケット」や、原因個所の機械要素部品の価格と交換にかかる作業費を保険で補償する「IoTリスク補償」も利用可能なため、OMNIedgeのメリットを最大限に享受できるとしている。