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NTTデータ関西、貿易書類プラットフォームサービス「B2B TradeCloud」を提供

 株式会社NTTデータ関西は16日、貿易手続き書類を関連企業間で迅速かつ安価で共同利用できる貿易書類プラットフォームサービス「B2B TradeCloud」を6月から提供すると発表した。

 B2B TradeCloudは、改正電子帳簿保存法への対策にも対応したSaaS型のプラットフォームで、貿易業務に関わる関連企業間で貿易関連情報を共有できるグローバルソリューション。

 荷主企業が持つ基幹システムから、B2B TradeCloudに輸出入に関わる貿易データを連携することで、B2B Trade Cloud上で荷主企業が求めるレイアウトで貿易帳票を自動作成できる。また、国内の税関システム(NACCS)との連携により、輸出入の許可通知書においても自動保管できる。

貿易関連業務における関連企業間での情報連携

 対象ファイルがB2B TradeCloud上に連携されると、関連企業にメール通知が行われる。これにより、関連企業の担当者間に閉じた情報連携といった、属人的な対応から解放される。

 荷主企業が作成する貿易手続き書類の管理に加えて、フォワーダー、船社が作成するB/Lや、NACCSとの連携による輸出入の許可通知書といった貿易書類は、すべてB2B TradeCloud上で一元管理が可能。貿易手続き書類の情報がB2B TradeCloudで管理されることにより、属性検索・全文検索機能を用いて、インボイス番号などをキーに関連する書類を一括して確認でき、税関検査にもスムーズに対応できる。

 NTTデータ関西では、同社が有する貿易・物流業界における知見と、B2B TradeCloudのサービス提供を掛け合わせることで、荷主企業における貿易事務の効率化、関連企業間でのより一層の迅速かつ正確な情報連携を図り、物流業界の貿易業務における生産性向上、DX推進に寄与していくとしている。

 B2B TradeCloudの価格(税別)は、初期費用が100万円から、利用料が月額10万円から。NTTデータ関西では今後、年間3億円の売り上げを目指す。