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勤怠管理・交通費精算クラウド「kincone」、CSV形式のシフトデータを取り込む機能を提供

 株式会社ソウルウェアは6日、勤怠管理・交通費精算クラウド「kincone(キンコン)」において、CSV形式で作成したシフトデータを取り込む機能を提供開始したと発表した。これにより、会社で定めた所定の勤務時間ではなく日ごとの所定労働時間を管理可能になるという。

 kinconeは、ICカードリーダーやアプリをインストールしたNFC機能付きスマートフォンに、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをかざすだけで、出退勤の記録と電車/バスの交通費情報を自動登録できるクラウドサービス。このkinconeにおける労働時間の計算において、遅刻・早退の判定は、就業形態設定の際に登録されている「1日の所定労働時間」「所定の出勤時刻」「所定の退勤時刻」に基づいて処理されるが、今回の新機能では、この“所定”を従業員ごとに日単位で管理できるようになる。

 これにより、例えば、「今日は9時~12時で就労するが、明日は14時~18時で就労予定。どちらも早退や遅刻にならず、所定労働時間も過ぎていない」といった勤務形態に対応する。また欠勤判定についても、会社カレンダーではなくシフトに基づいて処理され、「今週の月曜日は出勤するが来週の月曜は休暇」といった勤務も可能になるとのこと。

 ソウルウェアでは、一般企業でも働き方の多様化が進むとともに、アルバイトやインターンシップ生などを対象とした時間勤務の雇用もある中で、日ごとの勤務状況を管理できるようになると、そのメリットを説明している。

 なおkinconeでは、操作や製品画面をシンプルに保つため、シフトの管理そのものは行わず、作成(調整)済みのシフトを取り込むことを前提にしている。

 kinconeの料金は、従業員1名あたり月額200円(税別)。最低、従業員5名から利用できる。なおシフトデータの取り込み機能を利用するにあたっては、追加料金は必要ない。

 また今後は、株式会社システムサポート(STS)が提供しているクラウド型シフト管理サービス「SHIFTEE」との連携機能を6月下旬に提供する予定。現在、シフト管理分野には多くの製品・サービスが存在しているが、それらの多くは、勤怠管理を含む“シフト以外の機能”を備えているため、kinconeの機能とバッティングしたり、あるいは特定の業態に特化したりしていたという。

 それに対してSHIFTEEは、シフトの収集・作成・共有といったシフト周りの管理に必要最低限の機能を持ち、kinconeの持つ“シンプルさ”とも適合するため、今回の連係に至ったとのこと。

 SHIFTEEでは、kinconeとの連携はオプション機能として提供する。