野村総合研究所、リモート金融コンサルティングを支援する「finds」を提供

　株式会社野村総合研究所（以下、NRI）は6日、ネットワーク経由（リモート）で金融コンサルティング業務を行う企業などの活動を支援するシステムソリューション「finds」を、4月1日に提供開始したと発表した。

　findsは、NRIがこれまで金融機関などのビジネスを支援する中で培ってきた知見や技術力と、NRI独自の調査研究を通じて得られたノウハウを生かした開発した。システムを利用することで、リモートによる金融コンサルティング事業を円滑・迅速に立ち上げられる。

findsの画面イメージ

　コンテンツ配信機能としては、金融アドバイザーが、顧客（相談者）向けにさまざまな情報・コンテンツ（記事、セミナー）を選んで配信できる機能を提供する。セミナーに関しては、ライブ配信およびオンデマンド配信に対応する。また、コンテンツの配信・管理に加え、これらをカテゴライズすることも可能で、各アドバイザーの強みとする専門領域のコンテンツを積極的に配信することで、他のアドバイザーとの差別化を図ることができる。

　アドバイザー選択機能としては、相談者自身が各金融アドバイザーのプロフィールや評価、配信コンテンツなどを確認した上で、相談したいアドバイザーを選択できる機能を提供する。また、相談者とアドバイザーの属性情報に基づき、自動でアドバイザーを推奨する機能も今後提供する予定。

　他システムとの柔軟な連携機能も可能で、金融コンサルティング業務を包括的に支援するアドバイザープラットフォームとの連携や、相談者の本人確認を行うe-NINSHOとの連携、アクセス解析のためのGoogleアナリティクス連携に対応。各社のビジネスに合わせて、柔軟にカスタマイズして提供する。

　findsは、野村ホールディングス株式会社、株式会社千葉銀行、株式会社第四北越銀行、株式会社中国銀行の4社が合弁で設立した株式会社オンアドにおいて、同社がリモートで金融コンサルティング業務を行う際のシステムインフラとして導入されている。

　NRIでは、これからもfindsをはじめとするさまざまなソリューションを通じて、一般生活者にとって安心・便利な仕組みの提供や、金融機関などの新規ビジネス創造や金融分野におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進に貢献していくとしている。