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GitLab、最新メジャーバージョン「GitLab 15.0」をリリース

 米GitLabは現地時間5月23日、Gitリポジトリマネージャー「GitLab」の最新メジャーバージョンとなる「GitLab 15」のリリースを発表した。

 GitLab 15では、最初のリリースバージョンとなる15.0から、新しい最先端のDevOps機能を1つのプラットフォーム上で提供。GitLab 15は、その包括的なDevOps機能を通じて、企業がビジネスクリティカルなコードの開発やコラボレーションによって、ソフトウェアを安全に提供し、求められるビジネス成果を達成できるよう支援するとしている。

 また、今後のリリースでは、可視性や可観測性、継続的なセキュリティとコンプライアンス、エンタープライズアジャイルプランニング、ワークフローの自動化、データサイエンスワークロードのサポートなどのソリューション分野における、プラットフォームの機能が強化される予定としている。

 GitLabでは、GitLab 15は可視性を向上させ、企業が価値の提供とアプリケーションの正常性をエンドツーエンドで可視化できる新機能を提供すると説明。これらの機能により、コラボレーション可能な共有環境が構築され、組織のサイロが解消されるとしている。

 また、GitLabの包括的な可観測性および監視ツールにより、インシデントの発生率を抑え、直近のパフォーマンス低下に対する実践的な知見が得られ、インシデント発生時にはリアルタイムなトリアージを実施できると説明。これらの新機能は、コードから製品化までのリードタイムの短縮、エラーの頻度と重大度の低減、開発チームによる展開頻度の向上、インシデント後の復旧時間の短縮に貢献するとしている。

 セキュリティとコンプライアンスの面においては、ソフトウェア開発ライフサイクル全体にわたり、コンプライアンス順守を支援する機能が強化され、組み込みのセキュリティスキャンとコンプライアンス監査機能が提供される。これにより、開発チームは、さらにツールを追加したり、製品の提供に支障をきたすことなく、ソフトウェアのイノベーションに集中できるとしている。

 エンタープライズアジャイルプランニングとワークフローの自動化の分野では、プランニング機能について強化しており、さらなる柔軟性を実現し、より多様なワークフローをサポートし、初期分析から計画、実装、展開、監視に至るまで、DevOpsライフサイクルのあらゆる段階においてデータを相互連携させると説明。さらに、GitLabは、機械学習(ML)機能によりDevOpsプラットフォームを強化し、既存の機能をよりインテリジェントで自動化されたものにすることで、価値実現に要する時間を短縮し、推奨提案機能により意思決定サイクルを短縮するとしている。

 データサイエンスチームとワークロードのサポートについては、GitLab 15により、データサイエンティストは、データサイエンスモデルをより効率的に展開し、調整に伴う課題を軽減し、より迅速に知見を得て、長期的に自身のデータから学習できると説明。さらに、GitLab 15では、ModelOpsのユースケースをさらに充実させることで、データサイエンスチームは関係者と緊密に連携し、最高のユーザーエクスペリエンスを提供できるようになるとしている。