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イオンファンタジーが顔認証SSOシステムを導入、セキュリティ強化と利便性向上を実現

IDaaS「Gluegent Gate」と顔認証クラウド「Mercury Cloud」などを連携

利用イメージ

 サイオステクノロジー株式会社は16日、児童向け遊戯施設を運営する株式会社イオンファンタジーが、サイオステクノロジーのIDaaS「Gluegent Gate」と、日本コンピュータビジョン株式会社(以下、JCV)の顔認証を連動させた「顔認証シングルサインオン(SSO)」を導入したと発表した。イオンファンタジーでは、同システムによってセキュリティ強化と利便性向上を同時に実現したという。

 イオンファンタジーが導入した「顔認証SSO」は、従業員がGoogle WorkSpaceをはじめとする各Webシステムにアクセスする際に、顔認証によるSSOを行えるシステム。イオステクノロジーのIDaaSであるGluegent Gateと、JCVが提供する、顔写真を含む従業員情報の登録管理クラウド「SenseLink Cloud」、顔認証クラウド「Mercury Cloud」を連携させて開発した。

 従業員は、Webシステムのログイン画面で従業員番号を手入力すると、カメラによる顔認証が行われ、パスワード入力を行うことなく高速にシステムへのログインが可能になる。

 Gluegent Gateを利用すると、連携対象となる複数のクラウドサービスに対して、IDやメールアドレス、グループ、連絡先などのユーザー情報を統合的に管理できるので、企業内で増え続けるクラウドサービスの利活用に際して、システム管理部門によるユーザー管理やパスワード更新、パスワード紛失による問い合わせへの対応といった工数を削減可能。ユーザーにとっても、パスワード管理の手間がなくなるため、利便性の向上を実現するとしている。

 さらに、従来のパスワード入力を顔認証へ置き換えることで、本人以外の不正利用を防げるなど、セキュリティ面でのメリットも提供できるとした。

 なお同システムは、イオンファンタジーが全国に展開する店舗・事業所の従業員、約7000名を対象とし、約3000台のデバイスを通じたサービス展開が予定されている。