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JCV、顔認証APIを提供するクラウドサービス「Mercury Cloud」を販売 マスク着用時に最適化されたアルゴリズムを利用可能

 ソフトバンク株式会社の子会社である日本コンピュータビジョン株式会社(以下、JCV)は15日、顔認証APIを提供するクラウドサービス「Mercury Cloud」を提供開始したと発表した。Sensetimeの顔認証アルゴリズムを採用しており、高い認証精度を提供できるとしている。

 Mercury Cloudは、AIを活用した画像認識技術を提供するプラットフォームで、2000万人の顔データを登録でき、顔検知、顔比較 (1:1)、顔検索(1:N)、属性検知を高速に行えるという。また、マスク着用時の顔認証に最適されたアルゴリズムを採用しているので、コロナ禍においても高精度な顔認証を実施できるとのこと。

 デバイスはJCV提供以外のものを含め、多種多様なカメラ付きデバイスでの利用に対応。使い勝手の良いOpen APIを用いた、シンプルな開発で実装できる点もメリットとした。

 なおJCVでは、想定する利用例として、リテールや飲食店などのKIOSK端末(カメラ付き)を用いた顔認証決済、オンラインサービス利用時におけるモバイル端末からの本人確認(eKYC)、大規模イベント等でのIPカメラによる顔認証チケットレス入場、複数の社内システムへのシングルサインオン(SSO)を顔認証IDで実施、といったものを挙げている。

 また同社では、Mercury Cloudを含めた顔認証テストライセンスを、「デペロッパーサイト」にて提供している。