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シーメンス、AGEST、NVCなど5社が連携、国内の製造業へOTセキュリティ対策サービスなどを提供へ

 シーメンス株式会社、株式会社AGEST、株式会社アイデン、株式会社ネットワークバリューコンポネンツ(以下、NVC)、Nozomi Networks(以下、Nozomi)の5社は19日、日本の製造業の工場(Operational Technology:OT)セキュリティに関する課題に対応するために、日本国内にサイバーセキュリティのモデルライン「DX工場ネットワーク」を構築し、実証ラインにおける提供を開始したと発表した。

 ものづくりのDXを進める上で、工場におけるサイバーセキュリティの重要度がますます高まっているものの、日本においてはまだ、具体的なネットワーク構築事例は多くないという。こうした中で5社では、それぞれが持つ技術、運用、サービスを統合することで、工場に対するセキュリティリスクを継続的に監視するとともに、セキュアなリモートアクセスおよび社内設備のアセット管理から制御通信プロトコル監視までを可能にするという。

 またOTで求められるサイバーセキュリティは、ITで使われている技術や知見を活用するが、可用性が第一優先という特性があるとのことで、これを踏まえて、設備ネットワークをセル化した上でセキュリティレベルを決定し、そのレベルに準じた対策を行うセルコンセプトを採用する。このソリューションでは、セルの多層化によりセキュリティインシデントが生産に及ぼす影響を低減するほか、ゼロトラストを考慮したセキュリティにも対応するとのこと。そのためのネットワーク機器としては、シーメンスの「Scalance」を採用する。

 また、アイデンはDXセキュリティ制御盤の設計・製作を担当。NVCはOTセキュリティ対策製品「Nozomi Networks Guardian」の国内販売代理店として同製品を提供するとともに、AGESTと連携し、サイバーセキュリティ対策で重要となるOTセキュリティのインシデント監視・運用サービスを提供する。